マテリアルズ・インフォマティクスを駆使し、エネルギー材料を革新したい。
「父の存在が、大きかったです。父は岐阜県の東濃地方で1300年の歴史をもつ陶磁器『美濃焼』など、セラミックスの研究者。地場産業として美濃焼の付加価値を高める研究をしていました」。エネルギー材料の研究開発に携わる横山智康は、自身の研究者としてのルーツをそう語った。「小学生の頃は、夏休みになると父から自由研究のテーマを与えられて夢中で取り組んでいました」。
たとえば松葉を使った排気ガス量の測定。松葉の気孔は特徴的で、大気の汚れが観察しやすい。真っ黒に日焼けしながら、あちこちから