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障がい者手帳を持っている場合の採用ってどうなっているんだろう。

こんにちは、ソウゾウノート編集部です。
2月も中旬になり新しい年度が近づいてきますね。卒業や進級に伴い新たな気持ちで将来について考え始めている方も多いのではないでしょうか。今回はこれから就職活動を控える学生のみなさんのお役立ちになればと、「障がい者手帳」を持っている社員にパナソニックの選考を受けたときの経験談をききました。就職活動において自分の障がいについて開示することに不安を感じている方もいらっしゃるかもしれません。この記事がそんな気持ちに少しでも寄り添えたら幸いです。

池田 優里(いけだ・ゆうり)
オペレーショナルエクセレンス社
2021年入社 社会福祉学部卒 / 障がい種別 聴覚障がい2級
学生の頃は、難聴に関するイベントで自分の体験談を伝えたり、グループを立ち上げて新たに交流の場をつくるなど、障がいがあっても選択肢が多くあることを伝える活動に従事。現在も、聴覚障がい者に対する偏見を少しでも減らすために、SNSを通して、聴覚障がい者の日常生活の様子を発信している。

社員A
くらし事業本部
2021年入社 医療系学部卒 / 障がい種別 精神障がい3級
学生時代は医療に関することを学んでおり、患者さんのために自分のできることを精一杯やろうと、とにかく勉強と実習に取り組んだ。趣味はスポーツと旅行。船舶免許やジェットスキーの免許を取得するなど、アクティブな一面も。大切にしている言葉は、「一期一会」と「一視同仁」。

社員M
くらし事業本部
2021年入社 経済学部卒 / 障がい種別 内部機能障がい1級
大学時代は学部の代表を務め、入学式やオープンキャンパスでの挨拶をはじめ、新入生の支援・歓迎合宿などの運営を行っていた。もうひとつ力を入れたことはアルバイト。バイトリーダーまで任された飲食店や飛び込み営業のアルバイトを通して、臨機応変に対応する力を身に付けた。

*パナソニックグループには、入社後本人の希望により、障がい者手帳を持っていることを必要最小限の人のみに伝えて、働いている人もいます。そのため、今回話を聞いた2人の写真と名前を伏せさせていただきました。
*所属・内容等は取材当時(2021年10月)のものです。
*事業会社制への移行に伴い、2022年4月よりオペレーショナルエクセレンス社の仕事はパナソニック オペレーショナルエクセレンス株式会社へ、くらし事業本部の仕事はパナソニック株式会社へ移管されます。
*事業会社制に関する詳細はこちらをご覧ください。

パナソニックを志望した理由についてお聞かせください。

池田: 学生時代に、難聴に関する活動をしていくなかで、障がいに関係なく誰もが生きやすい社会をつくりたいと思うようになりました。なので、就職活動では、それができる会社を探していました。そんななかパナソニックは、くらしをより良くしようとさまざまな事業や社会貢献活動をしているのを知って、ここなら自分の想いが実現できるのではないか、社会に新しいものの見方を発信できるんじゃないかと思い、志望しました。

A: 私は大学生の時に医療について勉強をしていまして、実際の医療現場で実習をしていたのですが、そのなかで病院に来たくても来れない人や、退院後の生活で困っている人が多くいることに気付いたんです。病院の外にも助けを必要としている人がいっぱいいるんだなって。そこから病気の方、健康な方、子どもから高齢者の方まで区別なく、一人ひとりにも、社会にも何かの役に立てるような会社で働きたいと思うようになって、見つけたのがパナソニックでした。

M: 就職活動は「くらしや社会を良くしたい」と「長く働きたい」の2つの軸で会社を探したのですが、パナソニックのインターンシップに行ってお話を聞いた時に、この会社ならぴったりだって思ったんです。スローガンや福利厚生も魅力的でしたし、あとはお話をしていただいた採用担当の方とフィーリングが合ったというか、普段はあまり質問とかできないんですが、パナソニックの時はなぜか素直に聞くことができて。こんな人と一緒に働いてみたいって思ったからです。

パナソニックを受ける際、障がい者手帳があることを伝えることに不安はありましたか。

池田: 障がい者手帳があることで待遇の差があるのではないかと、少し不安はありました。なので、面談の時に思っていることを伝えて、「待遇の差はありません」と言っていただいたのですが、それでも「本当かな」って思いがあって。そこで採用担当の方にお願いし、同じ聴覚障がいのある社員の方とお話をする機会をいただいたんです。その方に気になっていたことは全部お聞きし「本当なんだ」って思えたので、その後は不安なく選考に臨めました。

オペレーショナルエクセレンス社・池田優里さん

A: 確かに、不安はありました。実際、障がい者採用をしていない会社を受ける時は、言わないで受けたりもしていました。ただパナソニックの場合は、障がいのある人向けのインターンシップに参加していましたので、最初から手帳を持っていることを提示した上で受けたんです。だから逆に採用担当の方との面談の時に心配していることや、自分のやりたい仕事についてしっかり話すことができたので、むしろ安心して受けられました。

M: 私の場合は、障がい者手帳を持っている学生限定の合同説明会に参加して、パナソニックの説明会に行って、それからインターンシップに参加したので、伝えること自体には不安はありませんでした。仕事内容や待遇の面では不安があったのですが、そのあたりは説明会でしっかりお話しいただけたので、安心して受けることができました。

選考がどのように進められたのか教えてください。

池田: まずはエントリーシートを提出し、書類審査のあと、採用担当の方と個人面談をしました。そこで面接の際に配慮して欲しいことや自分がやりたいことを共有して、その後3回の面接を受けました。面接を受けるたびに、担当の方からアドバイスをいただけたのですごく助かりました。あと、実はその時ドイツに留学していて、コロナの影響で帰るに帰れない状態だったんです。どうしようって思っていた時にパナソニックはすぐにオンライン面接で対応してくれたのも、本当に嬉しかったです。

A: まずはインターンシップに参加し、会社の説明を受けたあと、エントリーシートの提出、適性検査(SPI)を受けて、その後は採用の担当の方と面談という形式で、自分のやりたいことや職務適性だったりの話をさせていただきました。それから今働いている職場の方に会社についてのお話を聞いた上で、実際の職場にお伺いさせていただき、面接をしていただきました。そのあと、最終面接という流れでした。

M: インターンシップに参加したあと、エントリーシートの提出、適性検査(SPI)を受けました。そのあとはオンラインで3回ほど面接をしてから、実際の職場に伺って対面での面接を受けました。面接とは別に採用担当の方との面談があって「どんなことがしたい?」とか「何が心配?」などお話を聞いてもらいました。こんなこと言ったら選考に響くのではないかということも、働くことになった時のことを考え、思い切ってすべて伝えさせていただきました。今思うと、あそこでちゃんと言えたのが、よかったと思いますね。

選考が進むなかで、印象に残っているエピソードを聞かせてください。

池田: 最初に採用の担当の方と面談した時に、自分の夢についてお話しさせていただいたのですが、実現できるか分からない私の夢を、否定せず、どうやったら実現できるのかを一緒に考えてくださったのがとても印象的でした。自分の夢を応援してもらえていることがとても嬉しかったですし、ひとりの人間として成長できる機会を設けてくださっていると感じました。

A: 会社について、たくさんお話ししていただけたなと思いますね。あとは、どんな仕事が向いているのかをすごく意識していただき、とにかく私自身のことを知ろうとしていただけたことも印象的でした。入社したら、こんな仕事をやって欲しいとか、かなり具体的に言っていただけたのも嬉しかったですね。

M: ちょうどコロナが流行るくらいの頃で、途中からオンライン面接になったので最初やり方がよく分からなかったんです。逆光になってしまったり、話す間が分からなくて、面接官の方と同時にしゃべってしまったり。でも、その度にやさしく対応していただけたのが印象的でした。Wi-Fiが壊れてしまった時も、モバイルWi-Fiを送ってくださったりして、すごく配慮いただけてるなって思っていました。

最終的に、パナソニックに決めた理由はなんでしょうか。

池田: 選考を受けていくなかで、パナソニックの方から、「共生社会を実現したい」「社会を変えていきたい」という想いやパワーをすごく感じたんです。こんな想いを持っている人たちと一緒なら、自分の夢も実現できるのではないかって思えたことが大きいですね。また採用の担当の方が、障がいなどのフィルターのかかっていない、ひとりの人間として見てくださってるなって感じたことも決め手のひとつです。

A: 自分がやりたいと思っている、くらしや社会に関わる仕事を、いちばんできるのがパナソニックじゃないかって思ったからです。あと、実は昔からパナソニックが好きで。子どもの頃、ちょっとした勘違いで、父親がパナソニックに勤めていると思ってしまって、会社を調べたことがあったんです。その時に仕事のことや、松下幸之助さんの考え方を知って。いい会社だなって思っていたのも理由のひとつです。

M: 実は最後、パナソニックともう1社で迷っていたんです。すごく悩んだのですが、短時間勤務や一度パナソニックを退職しても戻ってこられているカムバック社員の方々の活躍など、私の軸のひとつである「長く働く」ための環境が充実していたので、パナソニックに決めました。あとはやりたい仕事が分からなかった時に、向いている仕事のアドバイスをくださったり、エントリーシートの添削までしてくださったり、採用担当の方のやさしさをすごく感じたところも大きいですね。

これからパナソニックを受けようと思っている方々に 一言お願いします。

池田: 障がいに対して、世の中の認知は低いと思います。そのような状況で障がい者手帳という形があるものを提示するのは勇気がいります。ただ自分の場合は、伝えたことで選考を受ける上で困ったことがあった時も、すぐに配慮をお願いしやすかったですし、自分に障がいがあることを認識してくださっていることで安心して受けることができました。それでも伝えることに迷う時は、採用担当の方にお願いし、自分と似たような障がいのある社員の方にお話を聞かせてもらうのもいいと思います。障がい者手帳のことを伝えることが、必ずしも正しい訳でないので、いろんな方から話を聞いた上で自分が納得できる選択肢を選んで欲しいと思います。

A: 仕事をする上で、どうしても困ることや周りの方のフォローが必要になる場合は、最初に障がいについて話しておく方が良いと思います。また私の場合は、上司と相談の上で障がいのことは最低限の方のみにお伝えすることにしたので、知らない方もたくさんいます。悩んでいる方はそのような選択肢もあることを知っておいて欲しいですね。

M: 障がい者手帳を持っていることを伝えたことで、検診の予定が入った時に面接や面談の日取りを急遽変更していただいたりしましたし、入社後も配慮していただきお休みを取りやすくしてもらっています。だから、そういうのが必要な人は伝えた方がいいと思います。また、私も伝えることで気を使われたくないという気持ちがあったので、上司と深く関わる方のみに伝えるという選択をしています。このように配慮して欲しいことも自分の希望が通るため、その点に関しては気にしなくていいかなと思います。ただ、どちらがいいかは人それぞれだと思うので、自分の気持ちに素直になって決めるのがいいと思います。


*所属・内容等は取材当時(2021年10月)のものです。


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