グループの壁を越えて化学反応を起こせ!若手社員が描いた、パナソニックの化学素材の未来 ~_and Material Workshopレポート~
2022年4月某日。FabCafe Kyotoにて_and Materialコンソーシアム主催のワークショップ「Material Marche Workshop」が開催されました。「_and Material」とはパナソニックで働くあらゆる人材が部門の枠を超えてチームを組み、それぞれの職能を活かしながら、パナソニックならではのマテリアル(素材・機能材料)から新たな製品やサービスを創出しその先にある豊かなくらしに「お役立ち」することを目的とした活動です。
パナソニックで研究開発されている化学素材の魅力を広く発信し、新規事業を創出することを目的とした本イベントには、次代を担うフレッシュな若手社員が参加。楽しく、そして真剣に、パナソニックの“マテリアル”を起点としたアイデアを出しあいました。
対話はアイデアの養分。3人で育てる「種」の可能性
ワークショップのグループはBusiness(ビジネス)/Technology(技術)/Creative(クリエイティブ)の人材が3人1組に。計3チームに分かれて話し合いました。テーマは、『チームメンバーの「旬」をもっとおいしくする製品やサービスのアイデアを、化学素材を活かして考えよう!』。1チーム1アイデアを練り上げ「本気で製品にしたい!実現してみたい!」と思えるアイデアを創出することがゴールです。
◆アイデア発想
まずは、アイデアの種をまき育てる「アイデアの発想」からスタート。最初に自己紹介を兼ねて、メンバーそれぞれのマイブームを「旬カード」を使って発表しました。
それらの「旬」と、4種類の化学素材(=マテリアル)を掛け合わせて発想したアイデアの「種」を持ち寄ります。「実現できる」「できない」の常識にとらわれない自由なアイデアの種。その一粒一粒に、メンバーそれぞれが新たな意見やアイデア(=養分)を与え、どんどん成長させる時間です。
化学素材を手に取って真剣な表情で話し合うチーム、絶えず笑いがわき起こるチーム。最初は緊張気味だった人も、時間とともに少しずつリラックスした表情に。クリエイティブ人材の自由な発想力、テクノロジー人材の地に足のついた意見。互いのアイデアに驚いたり、うなずいたり、和気あいあいとした雰囲気のなか、アイデアを深堀りしていきます。
迷ったときに立ち返るのは、自分がワクワクするかどうか。
◆アイデア選択
「発想」の次は「選択」と「構築」の時間。「その製品は既存のアイデアと何が違う?」「どういう場面でどういう人がどんな風に使うもの?」――。アイデアを一つひとつ整理しながら、アイデア育成シート(リーンキャンバス)に落とし込みます。ここは、プレゼン力に秀でたビジネス人材のリードが光る場面です。
その後、チームとして発表するアイデアを一つに絞り込みますが、ここで大事にしたいのは、「まずは自分が使ってみたい!」「大事な人に贈りたい!」というワクワク感。活発に意見交換しながらアイデアを選択し、プレゼン用のスライド作成に移ります。
◆共有
いよいよアイデア発表の時間です。各チームとも、最終的に「ストレッチャブルフィルム」という素材に絞り、アイデアを練り上げた模様。ストレッチャブルフィルムとは、しなやかで伸縮自在なエレクトロニクス用材料で、耐熱、耐久、印刷もできるという特性があります。
持ち時間は1チーム5分。B/T/Cそれぞれの得意分野を活かして役割分担し、作成したスライドをモニターに投影しながらプレゼンします。
メンバーの「旬」から発展した自由かつ斬新なアイデアに、驚いたり、共感したり。どのチームの発表も、短時間でつくったとは思えない完成度の高さでした。
ではここからは、各チームの発表内容をご紹介します!
【Aチーム】
【Bチーム】
【Cチーム】
Business(ビジネス)/Technology(技術)/Creativity(クリエイティブ)の垣根を超えたフレッシュな知見の掛け合わせから生まれた4つのアイデア。これらは今後、モックアップ化から事業会社への提案を目指していくことになります。
職能の異なる若手社員がチームを組み、それぞれの個性や強みを活かしながら新たなアイデア創出に臨んだワークショップ。参加者からは「普段の業務では関わることがない職能の方々と触れられて、刺激的な時間を過ごすことができた」「改めて、パナソニックには材料のポテンシャルがあると感じた」「専門が違う人たちで集まったほうがアイデアの幅が広がると感じた」「活発な意見出しと否定せず発散させる会話が非常に有意義だった」など、前向きな意見が多く聞かれました。
_and Materialでは、これからも、事業会社・職能をまたぎ、異なる発想を大切にしながら、素材発想で新たな価値を生み出していきます。
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