見出し画像

パナソニックの若手社員が、“マテリアル”でつながり、つなぐ、あたらしい世界 ~_and Material Workshopアフターレポート

パナソニックで研究開発されている化学素材の魅力を広く発信し、新規事業を開発することを目的とした「Material Marche Workshop」。部門やスキルの枠を超えてチームを組み、型にはまらない自由なアイデアの種を育てる注目のイベントです。今回は、2022年4月のワークショップに参加し、感想を寄せてくれたメンバーの心の動きから、その成果を探っていきます。

▼Workshopレポートはこちら

Material Marche Workshop参加メンバー
B、T、Cそれぞれのスキルを持つ9名の若手社員が参加しました。

■Business(ビジネス)人材:3名
ビジネスの知識に精通した人材。今回は、営業や企画担当のメンバーが参加。

■Technology(テクノロジー)人材:3名
テクノロジーの知識に精通した人材。今回は、材料開発や研究開発のメンバーが参加。

■Creative(クリエイティブ)人材:3名
クリエイティブの知識に精通した人材。今回は、プロダクトデザインやUI,UXデザインを担当しているメンバーが参加。

期待と不安のなか始まったワークショップ。参加した感想は?

ワークショップでは、異なる分野、異なる個性、異なる視点を持つメンバーがそれぞれの強みを活かしながらアイデアを出し合いました。通常の業務ではほとんど接点のない者同士が集うことで、どのような化学反応が生まれたのか? その感想をご紹介します。

Business(ビジネス)人材の視点から

プレゼンテーションを得意とするB人材は、ビジネス戦略の視点からWSをリード。化学素材のプロであるT人材の専門性、C人材の自由で柔軟な発想に触れ、新しい刺激を受けていました。

Q WS前後でパナソニックの化学素材に対する印象はどのように変わりましたか? 

「改めて、パナソニックには材料のポテンシャルがあると感じた」(入社2年目/経営企画)

Q 特に印象に残った化学素材は何ですか?

「印象に残ったのはセルロースファイバー。発表には至らなかったが、食器への展開、家具への展開など、イメージしやすいアイデアが多かった」(入社3年目/営業)

「ストレッチャブルフィルムはたくさんの案が出ていたので、想像が膨らませやすい材料であると考えた。機会があれば、もっと他の材料も知りたい」(入社6年目/営業)

Q2 WSで自分のスキルが活かせたと思う部分はどこですか? また、自分とは異なるスキルを持つメンバーに対してどんな印象を持ちましたか?

「技術は何ができるかベースで、クリエイティブは良い意味で飛んだアイデアベースで議論を進めようとしているところに特徴が出ていて面白かった」(入社2年目/経営企画)

「メンバーの意見を引き出すための環境づくり。活発な意見出し〜否定せず発散させる会話ができた」(入社3年目/営業)

「活かせたのはプレゼンと資料作成時の文章校正。テクノロジー人材の専門的な知識によって報告土台ができ上がった。クリエイティブ人材の作成するスライドイメージには、説明をより想像させやすくする力があると感じた」(入社6年目/営業)

Q3 化学素材×あなたのスキルできそうだと感じたことを教えてください

「前線営業だから引き出せる顧客ニーズを用いた独創的なソリューション検討を行うことで、 既存素材のさらなる展開先の検討ができると感じた」(入社3年目/営業)

「事業として、またビジネスとして需要があるものを生み出す必要があるため、顧客が必要とする内容の吸い上げをしながら社内展開をし、“必要とされる”化学素材を生み出し、拡げていきたい」(入社6年目/営業)

Q4 WS前後の気持ちの変化を教えてください

「緊張、不安、期待。社内イベントへの参加自体が初めてだったことから さまざまな想像・妄想を膨らませていたが、スキルや経歴に対する先入観の不要さを強く感じた。得手不得手はスキルには関係なく、個人の差異によるものと学んだ。これまで検討したことのない考え方を知ることができて良かった」(入社3年目/営業)

「“化学素材”という一見ニッチなテーマでどれだけ話が通じるのか見通しがつかず、WS中の意見出しやプレゼンまでの過程において、どこまで自分が関われるか不安だったが、実際は特に抵抗なく作業を進められた。普段の業務では関わることがないスキルを持つ方々と触れられて、刺激的な時間を過ごせた」(入社6年目/営業)

Technology(テクノロジー)人材の視点から

化学素材に最も近い立場から、アイデア発展のきっかけづくりに貢献したT人材。アイデアの交通整理にたけたB人材と発想力豊かなC人材との交流から、新たな視点が生まれていました。

Q1特に印象に残った化学素材は何ですか?

「ストレッチャブルフィルムはアイデアを膨らませやすい。その他の材料も、もう少しアイデアを膨らませたいと思いました」(入社11年目/材料開発)

Q2 WSで自分のスキルが活かせたと思う部分はどこですか? また、自分とは異なるスキルを持つメンバーに対してどんな印象を持ちましたか?

「化学素材の特性の説明。クリエイティブ人材の方が色々な視点からのアイデア出しをしていて、参考になった」(入社3年目/材料開発)

「困りごとの解決手段を考える時。クリエイティブ人材の方の言語表現力やビジネス人材の方の社内事業の知識が頼もしかったです。今後も交流できればと思います」(入社4年目/研究開発)

「アイデアの数を増やすために、『こういう機能があったらどうか?』と他メンバーに問いかけられたこと。ビジネス人材の方は説明がとても上手く、キャッチーな言葉を資料に取り込むのが上手。クリエイティブ人材の方は、イメージを資料やイラスト化するのが早く、聞き手が想像を膨らませるヒントをくれるように感じた」(入社11年目/材料開発)

Q3 化学素材×あなたのスキルできそうだと感じたことを教えてください

「材料の本質を理解して、アイデア実現に向けた構成や加工の方法を提案できると思います」(入社4年目/研究開発)

「日頃ニーズ(出口)に悩んでいるので、(B人材・C人材のメンバーに)実際に業務でも相談し、シーズとニーズを繋ぐことをしてみたい」(入社11年目/材料開発)

Q4 WS前後の気持ちの変化を教えてください

「マテマルBOXを使って事前に材料からイメージを膨らませていた。WSでは、アイデアを“出す”だけでなく“深堀り”をすることで新たな発想が生まれることに気付いた。ビジネスの視点やクリエイティブの視点を持って、どのような層をターゲットにするのか。どのようなキャッチフレーズだと興味を持ってもらえるのかなど、勉強になった」(入社3年目/材料開発)

「異なるスキルの人と話してまとまるのか不安だったが、視点がフレッシュでとても刺激になった。いつもはネガティブだったり、半信半疑でデータを見てしまうクセがあったが、他分野の人と話す方がポジティブに考えることができた。誰に届けたいか、自分も欲しくなるかという視点を持って、材料の出口を考えることも大事だと思った。また、ワークするための小道具が可愛く、取り組みやすかった」(入社11年目/材料開発)

Creative(クリエイティブ)人材の視点から

自由かつ柔軟な発想力が武器のC人材。実現可能性を重視するT人材の視点やB人材の優れたプレゼンテーション力という新しい力を得て、アイデアの翼を広げることができました。

Q WS前後でパナソニックの化学素材に対する印象はどのように変わりましたか?  また、特に印象に残った化学素材は何ですか?

「身近に触れることのない、または触れているが気付いていない材料がこんなにも多くあることに驚いた。特に印象に残っているのはストレッチャブル樹脂。全てのチームが取り上げていて、それだけ展開性があるのかなと感じられた。また、触ってみて伸び縮みする感触が面白く、一番濃く印象に残った」(入社3年目/デザイナー)

「思っていたより面白い素材が身近にあることを知りました」(入社8年目/UI、UXデザイナー)

Q2 WSで自分のスキルが活かせたと思う部分はどこですか? また、自分とは異なるスキルを持つメンバーに対してどんな印象を持ちましたか?

「工場関係の業務で得た知見を噛み砕いて、自分の発想を取り入れながら共有できたこと。ビジネス、テクノロジー人材の方も、自分と同じかそれ以上に発想をたくさんしてくださったので、専門が違う方々で集まった方がアイデアの幅が広がると感じた。テクノロジー人材の方の“実現可能性”という視点が頼もしかった。また、ビジネス人材の方の“買う人がいるか” “別のターゲットや売り方の可能性はあるか”という視点が頼もしかった」(入社3年目/デザイナー)

「スライド作成、イメージ作成、飛んだアイデアの可視化や創出。グラレコ。材料開発の方は知見が広く、専門知識がすっと出てきて助かった。営業の方は商品への理解が深く、メリット・デメリットをわかりやすく教えてくれた。商流の提案もプレゼンテーションが上手く説得力があった」(入社3年目/プロダクトデザイナー)

Q3 化学素材×あなたの職能でできそうだと感じたことを教えてください

「化学素材の特性を起点としてソリューションを着想し、実現できるよう価値や実現イメージを可視化してみたい」(入社3年目/デザイナー)

「プロダクトアウトではない、顧客視点による製品開発をしてみたいと思いました」(入社8年目/UI、UXデザイナー)

Q4 WS前後の気持ちの変化を教えてください

「事前のアイデア出しがあまり進まなかったため、クリエイティブ人材の発想の力が活かせるか不安だったが、それぞれの知見を持ち寄ったことで議論が早く進んだように感じた」(入社3年目/デザイナー)

「どんな人が来るのだろうか?という不安の一方で、面白い提案が出てきたら楽しそうというワクワクもあった。他の職能の方が思っていたよりも活発で、WSに前向きだったため信頼関係が築きやすかった。アイデアで揉めることも少なく、短時間ながら最大限の提案ができた。他のアイデアのブラッシュアップや、他の素材での提案もしてみたかった。同年代の若手が多く、良い刺激になりました。楽しかったです」(入社3年目/プロダクトデザイナー)

アンケートでは、個人のスキルに関係なく、ほとんどの参加者が「普段とは違う発想に触れることで刺激になった」「事業化に向けた大きな取り組みにできそうだと感じる」「ぜひ今後も参加したい」と回答。自分とは異なる強み、個性とのコラボレーションにより、新たな可能性を感じることができたようです。

「_and Material」では、今回のようなWS以外にも、マテリアルを起点に新たな価値を創造するさまざまな試みを行っています。パナソニックグループに籍を置くB、T、C、あらゆる人材が部門の枠を超えてチームを組み、それぞれの職能を活かしながら、豊かなくらしに「お役立ち」することをめざして、今後も精力的な活動を展開していきます。

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!