自分のつくったセンサーで
未来の自動車を走らせたい。
はじめてひとりで修理ができたのは小学校の時、確かクリスマスツリーの飾りのライトだった。あの日のピカピカとした光が、どんなプレゼントよりも嬉しかったのを覚えている。ものを直すこと、分解すること、そしてつくること。それが董春祉にとっての日常だった。小学校、中学、高校と成長するにつれて、次第に興味を持つようになったのは、日本のモノづくりだった。安心で、安全で、壊れない。他と何が違うのだろう。それを知りたくて、彼女は日本の大学への留学を決めた。
大学では機械工学を学んだ。大学院も日