「違和感」と向き合い自己対話を重ねることで見えた世界
「で、あなたはいったいどうなりたいの?」
外資系メーカーの広報として働き始めて4年目の夏。当時の上司が氷のように冷たい眼差しを私に向けて、そう言った。いつものように抑揚のない声。けれど、その声や態度には部下に対する不満や苛立ちがにじみ出ていた。
あの頃、私はこの会社で自分のキャリアビジョンを描けずにいた。人事考課の面談で上司に今後のキャリアプランを尋ねられる度に、言葉に窮してしまう。1年後、3年後、5年後に、どうなっていたいのか。上手く想像できなかった。
自分の"好き