見出し画像

【内定者編集部】課題をいち早く解決するための架け橋になりたい〜経営企画・鈴木さん〜

パナソニックグループ内定者である私と豊嶋さんによるnoteマガジン「【内定者編集部】#こうして今パナソニックにいる」8人目のインタビューです。 
このマガジンでは、パナソニックグループで働く方へのインタビューを通して、私と同じ学生の皆さんに仕事や社会人の方を身近に感じていただくきっかけ作りができれば良いなと思っています。  

次回からは私と豊嶋さんで2回に分けて社員インタビューの振り返りを投稿する予定です。
毎週水曜日に発信していきますので、これからも是非お楽しみください。

さて、今回はパナソニック インダストリー株式会社で経営企画を担う鈴木 裕太さんにお話を伺いました。 
高校卒業後、タイヤの販売会社、介護職と異なる職業を経験しパナソニックへ転職された鈴木さん。先天性の上肢障がいにより、物を持ち上げたり手を使う作業が困難な鈴木さんがどのような幼少期を過ごし、現在の経営企画の職種に就職を決められたのかを伺いました。


障がいと向き合った幼少期

森山:幼少期はどのように過ごされましたか。

鈴木さん:結構負けず嫌いな子どもでした。学校では私以外に障がいをもつ方がいなかった為、当時は偏見の目もありました。
母は「自分は自分でしかないのだから、与えられた身体をどうしたら上手く使えるようになるのかを考えよう」と常に励ましてくれて、いつか親元を離れて生きていけるように、ひとりでやり切ることの大切さを教えてくれました。

森山:自立心を大切にされていたんですね。負けず嫌いとのことでしたが、何か覚えているエピソードはありますか。

鈴木さん:一番負けたくなかったのは、運動などの体を動かすことに関してですね。小学校4年生でソフトボールを始めた際、周りの子と比べてやはり動作が2テンポくらい遅れるので悔しかったです。だから、自分がどう動けば早く動けるのか、効率の良さを考えるようになりました。幼稚園の頃から「他の人と違うからできないと諦めるのではなくて、他の人と対等にできる方法を考えよう」と母から教わっていたので、幼少期から常に自分なりの最適な方法を見つけていました。

森山:それが今の鈴木さんの働く姿勢にも表れているのですね。

介護職からパナソニックへ ーモノづくりの手助けがしたいー

森山:前職は介護のお仕事をされていたとお伺いしましたが、そこからパナソニックを選ばれた経緯を教えてください。

鈴木さん:ヘルパーとして3年ほど勤務しました。私が、生活や介護の仕事をする中で細かい作業や重たい物を運んだりすることが片手では難しく、細かい作業を手助けしてくれるデバイスや重いものを運んでくれるロボットのような機器があれば、どんなに良いかと思っていました。身体への負担が大きい現場の仕事は難しくても、私と同じ思いを持っている方のお役立ちとなる仕事がしたい。そんな想いをもって就職先を探していた時、ふと脳裏に浮かんだのが、パナソニックでした。実家のあらゆる家電がパナソニック製品であった事もあり、パナソニックなら、そういったモノづくりの手助けができるのではないかと考え就職先に選びました。

森山:ご自身の経験が元にあったんですね。

鈴木さん:はい。自分が今まで人に支えられてきたことが多かったので、今度は自分が支えていきたいという想いもありましたね。先程話したロボットやデバイスは世の中にあるとは思いますが、やはり障がいをもつ当事者がつくったものではなかったり、障がいの程度にもよるので一概に正解があるわけではありません。いろんな方が使えるようなデバイスをつくる手助けがしたいです。

入社時の不安・入社後の変化

森山:実際に入社される際、何か不安なことはありましたか。

鈴木さん:やはり大きな会社なので、“自分という個性が潰れてしまわないか” ”認めてもらえるだろうか”という不安はありました。しかし、面接で、障がいの事も含めて心配事などを伝えた際に、親身になって丁寧に説明して下さり、「周りの方含めてサポートしますから安心してください」という言葉をかけていただきました。創業者の言葉にある「物をつくる前に人をつくる」が継承・実践されていると感じ、安心して入社を決めることができました。

森山:鈴木さんにとってパナソニックはどのような会社だと思われますか。

鈴木さん:パナソニックは個性を引き出してくれる会社だと思います。
“障がいをもっているから”という理由で諦めるのではなく、自分という個性をアピールすることができれば必ず認めてもらえるし、自分の世界を切り開いていけると思います。

経営企画の仕事について

森山:経営企画は会社の事業の方向性を決める仕事、というイメージがあるのですが実際はどのようなことをする仕事ですか。

鈴木さん:商品ごとにビジネスユニットという部隊があり、今後の戦略を企画していく事が主な仕事です。
私の業務は、電気制御や電子情報技術関連の業界団体の集計業務などデータの分析や情報の処理です。国内だけでなく、世界各国での販売データも管理するので、膨大なデータ量の中から、どうすれば最適なデータを効率よく抽出することができるかを常に考え向き合っています。

森山:経営方針を作る上で、各商品のデータ管理や分析も重要になっているんですね!

今後の夢 ー課題をいち早く解決するための架け橋になりたいー

森山:鈴木さんの今後の夢について教えてください。

鈴木さん:経営企画部で必要な専門知識と経験を積んでいき、一緒に仕事をする方々の抱える課題をいち早く解決するための架け橋のような役割になる事です。また、自分と同じような障がいのある社員も含め、社員みんなが毎日たのしく仕事が出来る環境作りが出来ればと思い、いつか労働組合員としても活動したいと思っています。

森山が感じたこと

現在パナソニックに入社して2年目の鈴木さん。これまでのお仕事の経験から、今に至るまでの過程をお話しいただきました。過去のお仕事の経験や障がいをもつ中で学ばれたことを活かしながら、ご自身の強みであるデータの処理や分析力を磨かれており、「自分で知識を得て成長していく」という自立心も大切にされていました。本文では記載しきれなかったのですが、インタビューの中で、現在のお仕事の魅力について「新しい事に挑戦できる喜びや、仕事に対して感謝されることはもちろんのこと、データを分析する中で自分が知らなかった新しい世界を知る機会が豊富にあります。引き出しを増やすことで、自分の成長に繋がり周りの方を巻き込んで、一つの目標に向けて達成していけることが魅力です。」と話されており、一つ一つ確実に歩みを進められている姿が印象的でした。

次回告知

全8回にわたり、パナソニックグループで働く社員さんへのインタビューを公開してきました。次回からは取材の裏話や、社員インタビューの振り返りの記事を公開する予定です。これからもお楽しみに!

過去の記事も是非ご覧ください。
【内定者編集部】#こうして今パナソニックにいる

<プロフィール> 

鈴木 裕太(すずき ゆうた)さん 
経営企画 
パナソニック インダストリー株式会社
2020年入社 高校普通科 卒 
障がい種別:上肢障がい
※上肢障がい:ハサミやカッターを使用する細かな作業が困難。 

こんな方に取材しました!
【パナソニックの人】データ分析の技術を磨き、課題と解決を結ぶ架け橋になりたい。

インタビューした内定者編集部員  

森山 和(もりやま いずみ)   
関西学院大学 社会学部   
昨年、人間科学科を卒業。そして社会学部に編入。4年間での2学位取得に挑戦中。趣味は旅行とネコの動画を見ること。  

◆パナソニックの#はたらくってなんだろう  
https://recruit.jpn.panasonic.com/feed/  

*記事の内容は取材当時(2022年10月)のものです。