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五感を揺さぶる玉手箱⁉ パナソニックの化学素材の詰め合わせ「マテマルBOX」ってどんなもの?

こんにちは、ソウゾウノートです。本日はパナソニックで“素材”に向き合う団体「_and Material」の活動ついてご紹介します。

パナソニックには、さまざまな化学素材があります。磁石の上でフワッと浮く反磁性を持ち、手から伝わる熱で氷を切ることができる素材や、間伐材や廃材を、もう一度活かすことができる素材など。例えば、あなたの身のまわりの電化製品も、化学素材で作られているのです。

社内のあらゆる人材が部門の枠を超えてチームを組み、マテリアル(素材・機能材料)を起点に新たな製品やサービスを創出しようとする「_and Material」では、未知と出会って繋がれるワクワクした場所「マテリアル・マルシェ」をコンセプトに日々さまざまな発信を行っています。

その活動の一環として開発したのが、マテリアルの魅力を実際に体験できる「マテリアル・マルシェBOX」。略して、「マテマルBOX」です。この記事では、「マテマルBOX」で素材と触れ合った方々の記録を通して、読者のみなさまにも、素材の魅力を追体験していただきます。

マテマルBOXとは
パナソニックでつくられているさまざまな化学素材=マテリアルをたくさんの人に知っていただき、刺激を受けてもらいたいという想いから生まれた化学素材ふれあいキット。化学素材と、それぞれの素材の特性や強みを体感する方法を記したパンフレットがセットになっています。実際に見て、触れて、素材への理解を深めることで、目からウロコの発見や新しい事業のアイデアが生まれてくるかもしれません。

*「マテマルBOX」は、個人のお客さまへの発送は行っていません。

体感!マテマルBOX

実際にマテマルBOXを体感したみなさんの感想と、そこから生まれた自由な発想・ひらめきをご紹介します。

◆グラファイト(Curo)
鉛筆の芯と同じ「炭素」を、何層にも重ねた結晶体。「反磁性」「高弾性」「熱伝導性」の3つの特徴を持ち、0.01mmのシートから10mmのプレートまで、厚みは自由自在。電子機器の放熱部品など、さまざまな分野で活用されている素材です。マテマルBOXでは、超薄切り・薄切り・厚切りの3種類が体感できます。

「超薄切りタイプは一見ペラペラな金属のように思えた。氷に当ててみたところスッと侵入したことに驚きを感じると共に、グラファイト本体が急激に冷たくなり熱伝導率の速さに驚きを覚えた。今回は氷という冷たい物質に対して熱をかけて切れ込みを入れたが、逆に冷たさを伝える発想にも至ることができないものかと考えた」(入社6年目/セールス)

「思ったよりも比重が軽い。鏡、金属のような見た目。薄切りと厚切りで自在にできるのはなぜなのか。薄切りは軽い金箔のような印象。熱伝導性があり、氷が解けるのが面白い。石英のような結晶模様は、キッチンなどのインテリアの建材に適しているかもしれないと考えた。元素が自然由来なら、固形物をバラバラにして肥料のようにして使うこともできそう」(入社3年目/プロダクトデザイナー)

◆ストレッチャブル樹脂フィルム
しなやかで伸縮自在なエレクトロニクス用材料。2倍以上伸びて完全に元のカタチに戻り、耐熱、耐久、印刷もできるなどの特性をあわせ持つため、回路基材や医療デバイス、スマートウェアなど幅広いジャンルへの展開が期待されています。今回は伸びない素材のインクを使用したため途中でちぎれてしまう例もありましたが、伸びるインクを使用すれば伸縮性に問題はありません。

「初めて知る材料でしたが、可変性のあるデバイスの回路基材として使えそうだと思いました。開封時、保護フィルムとストレッチャブルフィルムの境目が分からず、伸ばしてみたところ破れてしまいました。一般的なフレキより柔軟な印象で、衣類のデバイス化ができそうだと思いました。よりウェアラブルな電子機器開発などにも活用できそうですね」(入社8年目/デザイナー)

「よく伸びる素材ということだが、最初は半信半疑だった。伸びたら元に戻るというのも疑っていた。実際に触れてみたところ、よく伸び縮みする素材であることがわかった。印刷が自在なこと、また、伸ばした後ちゃんと元に戻るのも面白い。舞台衣装など、可変式の服に活用できそうだと思った」(入社3年目/デザイナー)

◆蛍光体
エネルギーを吸収して、光のカタチでエネルギーを放つ機能性材料。物質の組み合わせ次第でさまざまなエネルギーを放出し、さまざまな色の光を表現することができます。照明やディスプレイ等の電子機器に長年使用されている材料です。

「蛍光体は大学時の研究テーマでした。第一印象は、光るときれい。軽い粉。弱いランプでも簡単に光るので、光るパジャマ(蛍光ではなく蓄光ですが)などに活かせるかもしれないと考えました」(入社11年目/技術者)

「第一印象は白い粉。ブラックライトを当てると思っていた以上に鮮やかな色合いに変化して驚きました。アイデアとしては、ゴルフボールの表面に塗って、ロスボールを減らすことに貢献できそう」(入社3年目/技術者)

◆セルロースファイバー樹脂
間伐材や廃材など植物資源から抽出した天然由来の繊維を樹脂に混ぜた成形材料。55~70%の高濃度化も実現し、石油使用を大幅カット。射出成形が可能で、素材の持つ自然感を活かすこともでき、日用品や家電筐体、建材、車載部品等、幅広い展開が期待されています。

「カプセルを開けた瞬間のにおいが特徴的。燃やしても燃えカスが残らなかったのが不思議でした。たとえば、自宅のインターフォンと事前に同化させるなど、機械の筐体に使用することで、機械らしい見た目を回避できるのではないかと考えました」(入社3年目/営業)

「材料由来のコーヒーのような香りと、見た目に反して意外と丈夫、というのが第一印象です。壁紙やブラインド等に用いて自然な風合いのインテリアにできないかと考えました」(入社5年目/技術者)

◆マテマルBOX自体への感想

・「材料を直に触る機会はなかったので勉強になった」(入社2年目/企画)

・「巣の中の卵のようなパッケージング、シズル感のあるパンフレットにとてもワクワクした。パンフレットを見ながら実際に五感を使って試すことができて楽しかった」(入社3年目/デザイナー)

・「実物とアイデアの例があって、想像が膨らんだ」(入社5年目/技術者)

用途はもちろん、デザインの面でも前向きなコメントが多数。「実際の素材を体験することで、特性を五感で感じることができた」といった、直に素材と触れ合うことで感覚や発想が研ぎ澄まされたという感想も多く寄せられました。

家電やさまざまなソリューションだけでなく、化学素材=マテリアルという視点からも暮らしを支えるパナソニック。

_and Materialでは、パナソニックが保有するさまざまな化学素材を起点に、新たな価値を創出する活動を展開しています。今回取り上げた素材に興味を持った方、活動に興味がある方は、事務局までお問い合わせください。

事業会社や職能の枠を超えて、異なる発想と触れ合える_and Materialで、みなさんのひらめきをカタチにしてみませんか? 

▼事務局へのご連絡はこちら
matsuno.kousou@jp.panasonic.com