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広がった選択肢の中から選んだ道 夢は文化の違いを超える商品を企画すること

こんにちは、パナソニックnote編集部です。

今回は、パナソニック入社2年目、島村(しまむら)の「#この仕事を選んだわけ」をご紹介いたします。

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みなさん、こんにちは。パナソニック入社2年目の島村と申します。私はいまキッチン周りの商品企画に携わっています。

投稿コンテスト「#この仕事を選んだわけ」も、もうすぐ締め切りとなります。締切日は1月24日。まだまだ皆さまのご応募お待ちしております。この機会に、パナソニックで働く私の「#この仕事を選んだわけ」をお話しできればと思います。


視野を広げるために入った学部で、見え始めた自分の未来像

まずは学生時代の話から。私は小学生から高校卒業まで、京都では強豪と言われていたサッカー部に所属していました。毎日練習に明け暮れていた私が進路を考えはじめたのは、高校2年のころでした。

選んだのは、理系への進学。周囲からは「練習時間の長いサッカー部と両立させながら合格するのは無理では」と言われましたが、努力の甲斐あって合格し、機械工学科に進みました。大学では将来のやりたいことに専念しようと考え、サッカー部には入らず、母校の部活のコーチを引き受ける形でサッカーに関わりました。

機械工学科を選んだ理由は「将来の選択肢が広がる」と感じたため。機械工学科は分野が広く、就職先の選択肢も、自動車関係を筆頭に電機、IT、化学など幅広い領域がありました。大学では主に金属加工の研究を行い、粉末冶金をメインに扱いました。粉末冶金とは、金属の粉を焼き固めることで金属を作製する製法のことです。金属は「強度」と「加工のしやすさ」が反比例するもの。硬いと加工しづらく、曲げると割れる。一方、加工しやすいと、強度が弱い特性があるのですが、強度を保ちつつ加工をしやすくするための研究をしていました。

研究は楽しかったしやりがいもあったのですが、次第に「表立って目に見えるもの、形のあるものを作りたい」と感じるようになりました。例えば「この家電の中の、このデバイスを作っています」という仕事は、それがないと機能しない重要な仕事。しかし私は、商品全体に携わり、それを生活に欠かせないものとして誰かが使ってくれることにやりがいを感じるタイプだったんです。人々の身近にあり、生活に関われるようなものを作りたいと考えたときに「住宅設備をやりたい」と感じ、就職活動を開始しました。

就職活動の軸にした3つの考え

私が就職活動で軸にしたのは「妥協しないこと」「自分の意見を大事にすること」「自分が入社した後の生活を考えること」の3つでした。

「妥協しないこと」「自分の意見を大事にすること」は、周囲の先輩・友人たちが就活で妥協するのを目の当たりにして「本当にそれでいいの?」と疑問を感じたのが理由です。エントリーシートを出す際に「これでいいや」と手を抜く様子を見て、「これからの将来がかかっているのに、なんでそこで妥協してしまうんだろう」と感じ、私は自分に正直になって就活をしようと決めました。

「自分が入社した後の生活を考えること」は、就活をする中で新しく生まれた軸でした。生活に関わるものを作りたいという思いを持ち、業種を絞って企業を見ている中で、入社したいと思った3社の選考を受けました。その3社では、会う社員さんの毛色が全く違ったんです。1社目は、「技術を突き詰める」考えが強く、真面目な印象の会社。2社目はベンチャー気質で、「スピード優先」で進める会社。最後の1社は、その中間くらいの程よい会社でした。オンオフの切り替えがしっかりしており、「突き詰めるところは突き詰めるし、抜くところは抜いて、リラックスしている」という印象がありました。

この3社なら、どこでも私のやりたいことはできる。しかし実際に働いた時に対人関係で馴染めるのはどこかを考えたときに、ここだと思えたのが3社目のパナソニックだったのです。

パナソニックに惹かれた理由は「人」

パナソニックの面接を進めていく中で、気づいたことがあります。パナソニックでは上司と部下の距離が近く、かなりフランクなんです。面接を受けながら、「この会社に入ればこんなに楽しく働けるんだ」と感じました。

入社し、上司と部下の距離感が近い理由が分かりました。パナソニックには自由を取り入れる制度が多いんです。私の部署では、部長も私たちと同様にフリーアドレス。席が決まってないので、今日は部長の隣で仕事をする、なんて日もあります。そのため仕事の話だけでなく、プライベートな会話もしやすいんです。

服装も自由で、夏はTシャツにジーパンくらいのラフさで働いています。先輩から週末の遊びに誘ってもらったり、若手から上司にプライベートの話をしたりすることも。役職や年次を超えて打ち解けられる制度を会社が採用しているので、雰囲気も自然とフランクになるのかなと思います。

また、面接の一環で行った研究発表の際、面接官から質問を受けました。質問自体の意味が分からず「勉強不足で分かりません」と言った私に対し、パナソニックの面接官は丁寧に噛み砕いて教えてくれたのです。

今だとその質問が基礎的なことだったと分かるし、普通「え? そんなことも分からないの?」とちょっとは顔に出てしまうと思うのですが、全くなくて。そのとき、研究内容や知識はもちろんですが、この会社は「人」を見ているんだとわかったんです。この会社は私をいち就活生ではなく対等な相手として見てくれているんだと感じ、ここで働きたいと強く思いました。

企画の面白さは「商品を生み出しそれが世に出ること」

現在の私の仕事は、キッチンの商品企画です。市場調査や営業現場の声を元に商品のコンセプトを決定し、最終的には商品の製造を依頼、実際に店舗で販売する際の売り方を考える営業戦略まで幅広く行います。

私がパナソニックで好きなのは、若手に仕事を任せる風土があるところ。例えば現在私が手がけている新商品で「営業現場で使用する販売ツールとしてカタログ冊子があれば」という発案が出たところ、「じゃあやってくれへん?」と一任された経験があります。

冊子を作った経験はなかったのですが、過去に冊子を作ったことのある方やショールームの方、デザイナーさんと一緒に仕事をする中で、気付けば多くの方とのつながりができました。コロナ禍に入社した私にとって、社内の違う部署と関わる経験は少なかったのですが、この経験を通して一気に広がった感がありました。また、誰かの補佐として動くのと、自分で舵を切るのとでは、やはり経験できる量が全く違うと感じます。やった仕事は決して大きいものではないかもしれませんが、主担当になることで責任感も生まれたと感じます。

企画の仕事の醍醐味は、商品アイデアを生み出すところから、お客様に届けて実際に使われている様子を知るところまで、一貫してできるところ。「これは自分が考えて世に出した商品だ」と言えるのが、企画の仕事の好きなところです。入社以来手がけてきた仕事があるのですが、いよいよ発売予定です。世に出たときのことを思うと、今からワクワクします。

夢は、文化の違いを超える商品を生み出すこと

私には「日本、世界に新しい文化を築きたい」という夢があります。私は親の仕事の関係で、5歳から10歳までの6年間をタイで暮らしていました。その後も高校時代の部活の遠征や大学院生時代の留学、バックパッカーとしての旅行など、海外へ行きさまざまな文化に触れることの多い学生時代を過ごしてきました。

さまざまな文化の違いがある中で、特に興味を惹かれたのは「お風呂に対する感覚」でした。海外の家庭ではシャワールームが一般的で、お風呂はただ汚れを落とす場所として捉えられていると感じます。一方、日本でのお風呂は、癒される場所の意味合いが強いですよね。

私は学生時代、日帰り温泉でアルバイトをしていました。あるとき、日帰り温泉に来られる外国の方を見ていて、気づいたことがあって。皆さん最初は、初めて出会う文化に少し抵抗があるようなのですが、帰るときにはすごくいい表情になって、楽しめた、素晴らしかったと言ってくれるんです。違う文化を切り開くのは難しいと感じていたのですが、その体験を通じて、この文化は世界に持っていけるんじゃないかと感じました。私の視野は海外です。日本の文化を世界中に知っていただき、いつか世界に新しい文化を築けるような仕事をしたいと思っています。

昔はサッカー選手になりたかった私。その後、サッカーのスパイクを作る人になりたいと思い、次第にモノづくりに興味を抱いていきました。

あの頃の私は、「自分がレギュラーを取るためにはどうすればいいか」と、自分のことしか考えていませんでした。今の私は、「人のため」に働いています。「こうしたらみんなが楽しく快適な生活を送れるんじゃないか」と考え、楽しく働く姿を、あの頃の自分が見たらきっと「成長したな」と感じてくれると思います。

<プロフィール>

島村秋都(しまむら あきと)
学生時代はサッカー部に所属。機械工学科に進み、大学4年から大学院にかけてはチタンを使った粉末冶金の研究を行う。パナソニックではキッチン周りの商品企画に携わる。
◆パナソニック採用HP

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私たちのnoteでも、みなさまの作品を選考とは関係なく、随時取り上げていきたいと思います。

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