【内定者編集部】数字を分析し、経営を裏から支えるサポーター〜経理・上田さん〜
パナソニックグループ内定者である私と森山さんによるnoteマガジン「【内定者編集部】#こうして今パナソニックにいる」のインタビューです。
パナソニックグループで働く方へのインタビューを通して、私と同じ学生の皆さんに仕事や社会人の方を身近に感じていただくきっかけ作りができれば嬉しいです。
毎週水曜日に発信していきますので、是非、お楽しみください。
さて、今回はパナソニック インダストリー株式会社で経理を担当されている上田 夏穂さん。学生の頃から陸上部や女子ラクロス部のマネージャーとして、チームを支えることにやりがいを感じつつ、経理を学び、現在は京都府の宇治工場で国内決算を担当。学生時代のエピソード、就活時のこと、現在の仕事の内容・やりがい、大学生に向けたメッセージを伺いました。
学生の頃を振り返って
豊嶋: 今日は上田さんとお話しできること楽しみにしておりました。
初めに、子どもの頃を振り返って当時のことを教えていただけますか。
上田さん: エアロビクスを幼稚園から中学校に入るまで多い時には1日3〜4時間 週5日で習っていました。それにより、忍耐強さが身についた気がします。上手くなることだけでなく、周りの大人とチームで関わっていくことが楽しく続けていました。
豊嶋: 上田さんはこの頃から周りの人との時間をとても大切する方だったのですね。高校・大学時代は何をされていましたか?
上田さん: 高校は陸上部のマネージャー、大学では女子ラクロス部のマネージャーをしていました。大学時代に、「そばで見ていてやりたいと思わないの?」と聞かれることもありましたが、マネージャーとしてプレーヤーとは違う観点で話を聞き、サポートすることがとても自分に合っていました。昔から自分が主役になるよりも人の役に立つことの方が好きでした。
豊嶋: なるほど。確かに、チームの中で、フラットに相談相手になれるマネージャーはサポートするのにぴったりですね。具体的にマネージャーとして意識していたことはありますか。
上田さん: そうですね。高学年になるとチーム運営を意識するようになりました。実際にマネージャーとしてプレイ全体のデータをとって数字で整理していました。たとえば、誰がボールを持っていることが多いのか、誰がアシストしているのか、シュートの癖などをひとつひとつメモを取って整理していました。データを集めて整理することで、新しい発見だけでなく、プレーヤーが感覚でわかっているけど、説明できないことを証明することでより確信を持って行動できると思います。プレイヤーや監督をデータで支えることは、経理として経営者を支えることに似ていると思います。
豊嶋: マネージャーの経験が今、企業の経理として働く上田さんに繋がっているのですね。サポーターとして裏から人を支えることが上田さんの生き方の軸になっているのだと感じました。私も、周りの人の役に立ちたいと思っているので、データを集め、整理し、そこからわかることを伝えるというサポートもできるように勉強していきます。
数字でモノづくりを支えたいと思った就活
豊嶋: 就職活動についてお伺いします。パナソニックグループを選んだ経緯を教えてください。
上田さん: 大学1、2年生の頃は会計士に進もうかなと漠然と思っていました。しかし、大学で管理会計や原価などモノづくりに対しての数字を学んでいったり、部活を通じてデータを集め、数値的に解析して仲間に役立てられる場面があったりしたので、数字だけを専門にしていくのではなく、商品をつくっている会社のバックアップができればと考えるようになりました。そのため、メーカーの経理志望で就活をしていました。
豊嶋: 実際に講義や部活を通じた大学全体の学びから就活の軸が決まっていったのですね。
上田さん: パナソニックグループは座談会を通じて、経理社員と直接お話ができて、仕事の雰囲気を感じられたことに加え、入社後すぐに経理に配属され専門性を発揮することができるので、ここしかないと思いました。
経営の役に立つ、経営経理
豊嶋: 改めて上田さんの現在のお仕事内容について教えてください。
上田さん: 現在、宇治工場の国内決算担当の経理として働いています。グループとして正しい決算や健全な事業経営のために工場の内部からプロセスの構築、見直しを行っています。加えて、経営経理として、財務諸表を月次毎の決算で取りまとめ、その事実から業務課題や成果を分析し、提言することで改善につなげています。
豊嶋: 『経営経理』という言葉を初めて知りました。経理は正しく、社外に会社の経営状況を伝える資料を作るイメージが強かったのですが、それだけでなく、整理した数字から、分析して、経営に役立てていくのですね。上田さんにとっての経理の魅力を教えてください。
上田さん: そうですね。パナソニックグループでは実効性を持って経営の役に立つ経理という意識を持って働いています。同じ決算の数値でも、その数字をどのように見るかによって見えてくる経営課題や方向性が変わっていくところが面白さであり、腕の見せ所です。また、事業の中心である製造・開発・営業など、みなさんが日々努力して取り組んでいることをいかに決算数値に繋げるか、そしてその数字からいかに有意義な情報を伝えられるかが難しいですがやりがいです。加えて、経理は専門性があるため、さまざまな部署と交流があり、頼っていただけることも魅力かなと思います。
豊嶋: 作った決算数値をどのように捉えるのかで大きく経営に関われるのは魅力的ですね。さらに、ただ、数字を作って終わりではなく、そこからわかることを現場や経営にフィードバックすることも大切なのですね。
仕事の上で大切にしていること
豊嶋: 上田さんが経理の仕事をしていく上で、大切にしていることを教えてください。
上田さん: 私は、現場の人としっかり話し、現場現物を見ることを心がけています。経理の仕事は数字を見ることですが、数字だけを見て判断するのではなく、現場を見てその上で、自分で考えて判断するようにしています。最初に担当した事業を通じて、現場に行き製造課長とお話して、人件費は数字ではなく、一人ひとりの人がいるという実感も湧きました。加えて、経理はその事業に関わる人の生活を見ることと同等なのではないかと感じ、今まで以上に責任感を持つようになりました。
豊嶋: 数字に対して専門性を保ちつつ、さらにその数字の後ろにいる人を意識して責任感を持って仕事に取り組む姿勢が素敵だと感じました。また、私も数字だけで判断せず、自分の足で、現場を見るように、物事のリアルな姿も見て自分の頭で考える姿勢を身につけていきたいです。
豊嶋が感じたこと
経理という専門性を持って、チームの役に立つ上田さん。学生時代から一貫してサポーターとしてチーム、組織を支えている方でした。過去の私の自己紹介の記事で述べさせていただきましたが、私自身、仲間の役に立ちたいと思っています。上田さんのように、自分の足で現場の情報に触れる姿勢を見習うと共に、周りの人の役に立つ専門性を身につけていきたいと思いました。
<プロフィール>
この方にお話を聞きました!
【パナソニックの人】会計データを役立てることで、パナソニックの組織力を強くしたい。
インタビューした内定者編集部員
*記事の内容は取材当時(2022年10月)のものです。