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AIでよりよい暮らしを作りたい。誰かの“負担軽減のために”

パナソニックnote編集部です。

今回は、パナソニック入社1年目で、研究開発部門で働く、八重樫(やえがし)の「#この仕事を選んだわけ」をご紹介いたします。

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はじめまして。パナソニックで研究開発職として働く八重樫です。

パナソニックとnoteがコラボした投稿コンテスト「#この仕事を選んだわけ」が12月20日にスタートしました。

私がいま勤めているのは、マテリアル技術部門。AIや統計分析などを活用して材料開発を効率化する「マテリアルズ・インフォマティクス」に関わっています。

私がどうしてこの仕事を選んだのか、就職活動を振り返ってみました!

ひとつめの軸は「AIを積極的に取り入れている企業」

大学では情報工学を専攻し、AIについて勉強していました。研究室で特に打ち込んでいたのは、運送会社との共同研究です。企業からいただくデータを活用して、「機械学習を用いた生活習慣病の発症予測」「社員に保健指導の受講を促す対話システムの構築」というふたつのテーマに取り組んでいました。

コードを書いて、予測して、データをどんなふうに生かすか考えて……。泥臭い作業も多いけれど、医療に興味もあったし、とてもやりがいを感じられました。

そうしたバックグラウンドがあったため、就職活動をするときも、大きな方向性はすぐに決定。仕事を通じて、機械学習の経験を積んでいけそうな企業を探しました。

近ごろは、募集職種に「IoTコース」「AIコース」といった分類がある企業も少なくありません。そのほかにも、気になる企業の説明会を訪れてAIに関する質問をしながら、受ける会社をピックアップしていきました。

海外インターンで強まった、グローバルへの憧れ

企業選びでもうひとつ重視していたのは、グローバルに拠点を持っていて、海外勤務できるチャンスがあることです。

私は子どものころから両親が仕事で忙しく、海外旅行に連れて行ってもらったことがなかったため、外国に行く友達を見てうらやましく感じていました。そこで「大学に入ったらお金を貯めて、いろいろな国へ行こう」と決意。

アルバイトやオンライン英会話で準備をこつこつと続け、実際にニュージーランドやフランス、スペイン、エジプト、ベトナムなど、さまざまな国を旅することができました。

3年生のときはオーロラが見たくて、友達とカナダのイエローナイフに旅行。晩ごはんを食べていたら地元の方に話しかけられて、会話が弾んだ記憶があります。自分の英語がちゃんと伝わることを実感できて、すごくうれしかったですね。いつか外国で働いてみたいな、と感じるきっかけになりました。

そののち大学院に進んでから、パナソニックの海外インターンシップを知ったのです。新型コロナウイルスが流行する前のことではありますが、当時はいくつかの現地法人が応募を受け付けていました。

私が選んだのは、ベトナムにあるパナソニックのR&D部門 。現地の方とも面談をして、これまで大学で学んできたことを生かしながら働けそうだと感じ、ベトナムに渡りました。

そのころパナソニックに持っていたイメージは「信頼と安心の日本製家電をたくさん売っている会社」といった、漠然としたもの。日系の大企業だから、ベトナム法人もきっとそれなりに堅い雰囲気なのだろうと思っていました。

ところが、社内はとてもフランクで、業務中でも雑談が絶えません。ときには、みんなでタピオカを飲みながら働くこともあったほど(笑)。その明るい空気から「パナソニックって、思った以上に自由で楽しい会社なのかもしれない」と感じ、パナソニックの興味が深まったのです。

ベトナムインターン時代の1枚

人事のはからいで、入社後のリアルな話を聞かせてもらえた

就活では幸いパナソニックから内定をもらいましたが、他企業からも内定をいただいていたため、入社先を決めるまでとても迷いました。どの会社もそれぞれに魅力があったからです。決め手になったのは、パナソニックの人事担当者の対応でした。

たとえば、私が正直に「すごく迷っています」と伝えると、人事の方が社内の技術者と話す場をセッティングしてくれました。そのときにお会いしたのが、私がいまいる部署の第一人者の方。マテリアルズ・インフォマティクスの面白さや、入社してから私がどんなことをやるのか、海外転勤を目指すにはどうすればいいのかといったことを、ざっくばらんに教えてくださったんです。

私は化学がすごく苦手で、大学では避け続けていました。でも、パナソニックでマテリアルズ・インフォマティクスをやるなら、どうやら化学の知識も深めたほうがいい。挑戦にはなるけれど、そこを強化できれば一気に仕事の幅を広げられそうだと、前向きに捉えることもできました。

仕事に限らず、基本的にはいろいろなことを知りたいし、実践したいという好奇心旺盛なタイプ。パナソニックで働いている自分がさまざまな仕事にチャレンジし、可能性を広げていくイメージがわき、入社を決めました。

これまでの知見を生かし、これからの学びを深められる場

入社後は、予定どおりマテリアルズ・インフォマティクスに携わるチームに配属されました。

いまは、AIを用いてさまざまな化合物の創出に関わっています。別の機械でシミュレーションを回し、いくつかの候補にしぼられた化合物に対してAIで分析をかけ、商品への適用性をさらに選別していく作業です。

やりがいは、ズバリ“難しすぎる”ところ。情報科学によって素材開発を後押しするマテリアルズ・インフォマティクスは、近ごろ非常に盛り上がってきている分野ですが、なにせ新しい研究なので、まだ手法が確立されていないのです。世界中の研究者も、いままさに頭を悩ませている特殊なテーマといえるでしょう。

だからこそ、大学でみっちり最先端のAIを学んできた私のような人が、知見を生かせるチャンスが多いのです。入社1年目で、社会人経験が浅くても活躍できる場所があるパナソニックには感謝しています。

知見を生かせるとはいえ、私には材料系の知識が乏しいため、勉強している途中です。それでも、チームのメンバーは偏見なく、私の意見を受け入れてくれます。

たとえば、プロジェクトの進め方について話していたときのこと。「情報工学ではこういう手法をとったりするんですが、マテリアルズ・インフォマティクスではいかがですか?」と尋ねると、材料に詳しい先輩方は「そんな方法があるの?」と言いながら、プロジェクトに応用できないかを真剣に考えてくれたんです。そしていまはその方法が、アプローチのひとつとして実際に採用されています。

テーマが難しすぎるゆえに、日々の作業は基本的に失敗ばかり。でも、ときには目に見えて成果が出るときもあります。私のスクリーニングが功を奏して、実験の精度が上がったり、高いスコアを獲得できたりすると、やっぱりすごくうれしいですね。

チームにはさまざまな専門の方がいるので、わからないことがあれば誰かが教えてくださるし、それがいつも勉強になります。苦手意識があって高校レベルで止まっていた化学も、勉強してみると知らない世界が多く結構幅が広くて、いまは面白さを感じています。

参考にしたい論文が難しすぎる……なんて壁にぶつかることもありますが、論文を理解するために必要な知識を、大学教授から教わる機会をいただけたりするんです。入社前から強かった知識欲・学習欲が、しっかりと満たされています。

AIでよりよい暮らしをつくる。そして、ベトナムの友に会いたい

入社時からずっと「AIを通じて、誰かの負担軽減につながることをしたい」という夢があります。

父が忙しくて家族の時間がなかなか取れない人だったため、昔から“負担軽減”に関心がありました。機械やシミュレーションが発達すれば、いままで以上に業務効率化や製品性能の向上が叶えられるはず。そうすれば人が担わなければならないタスクが減って、よりよい暮らしができるようになると思うのです。

手広く事業を持っているパナソニックなら、さまざまな角度からユーザーのQOL(クオリティ・オブ・ライフ)向上に関われると感じています。

たとえばBtoCでは、便利な製品で家事の負担を減らして、好きなことに使える時間を増やす。BtoBでは業務の自動化や効率化を進めて、勤務時間を短くする。自分が携わるプロジェクトの先で、多くの人の暮らしが豊かになったらいいなと思うのです。

自分にできることで少しずつキャリアを積み上げながら、いつかは海外転勤にも挑戦したい。いま一番の野望は、転勤でベトナムのR&D部門に戻ることです。インターンのときにできた現地スタッフの友達とは、おいしいフォーのお店を紹介してもらったり、バイクで観光に行ったり、楽しい思い出がたくさんあります。

あのときは学生とパナソニック社員という関係だったけれど、今度はお互いにパナソニック社員として再会したい。そして、ともにパナソニックをより世界的なブランドにしていくための仕事に取り組めたら、最高ですね。

<プロフィール>

八重樫文絵 (やえがし・ふみえ)
2020年パナソニックに入社。学生時代は情報工学を専攻し、AIについて学ぶ。企業との共同研究で「機械学習を用いた生活習慣病の発症予測」「社員に保健指導の受講を促す対話システムの構築」の2テーマに取り組んだ。入社後は、マテリアルズ・インフォマティクスに携わるチームに配属。趣味は旅行でプライベートの時間も大事にしている。
◆パナソニック採用HP

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「#この仕事を選んだわけ」コンテスト開催中

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私たちのnoteでも、みなさまの作品を選考とは関係なく、随時取り上げていきたいと思います。

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