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【内定者編集部】しっかりこだわる主体性と助け合いの大切さ〜設計開発・大城さん〜

パナソニックグループ内定者である私と森山さんによるnoteマガジン「【内定者編集部】#こうして今パナソニックにいる」3人目のインタビューです。
パナソニックグループで働く方へのインタビューを通して、私と同じ学生の皆さんに仕事や社会人の方を身近に感じていただくきっかけ作りができれば嬉しいです。
毎週水曜日に発信していきますので、是非、お楽しみください。

さて、今回はパナソニック株式会社で設計開発を担当されている大城 大典さん。岐阜の自然の多い地域で育ち、大学で圧縮機の世界に触れ、パナソニックに入社。現在、大型圧縮機の設計開発を担当。子ども時代のエピソード、就活時のこと、現在の仕事の内容、大学生へのメッセージなどを伺いました。


現在の仕事内容

豊嶋: 今日は大城さんとお話しできること楽しみにしておりました。
現在のお仕事について簡単に教えていただけますか。
 
大城さん: はい。主にエアコンの室外機のキーデバイスである圧縮機の設計開発をしています。私の扱っている大型の圧縮機はビルや商業施設に設置されている大きなエアコン等に使われています。
お客さまの要望に応える圧縮機を設計開発する仕事でBtoBtoCの事業です。
 
豊嶋: ありがとうございます。私も工学系なので圧縮機について習ったことがあるので親近感が湧きます。パナソニックは家庭用エアコンのイメージもありますが、大型空調も手がけているのですね。

学生の頃を振り返って

豊嶋: では、最初に子ども時代について教えていただけますか。
 
大城さん: 親から話を聞くと、家の中に砂利を持ち込むなど活発だったみたいです。
体育はもちろん、理科や歴史が好きでした。夏休みの自由研究で織田信長の年表を作るためにゆかりの地にいくこともありました。
小学4年生から高校3年生まで野球を続け、大学ではフットサルを4年間取り組んでいました。
 
豊嶋: なるほど。織田信長のゆかりの地を回って自由研究をする行動力、素敵です。興味を持ったことに対してしっかり突き詰める姿勢は今の設計開発の仕事にも活きてきそうですね。大学は機械系に進まれたとのことですが、どのようなことを大学で学びましたか。
 
大城さん: 大学4年生から大学院の2年生まで圧縮機に関する研究室で学んでいました。
大学の講義を通じて流体力学に興味を持っていて、流体力学に関する実験ができる研究室を探して入りました。
 
豊嶋: 大学の頃から圧縮機の世界に出会っていたのですね。機械系のモノづくりには昔から興味があったのですか。
 
大城さん: 小さい頃からモノづくりに関わる仕事をしていた父が
「これは自分の工場で作ったものだよ。」
と自慢している姿を見て、子供に誇れる仕事はいいなと思っていたような気がします。
 
豊嶋: 確かに、自分の作った製品が世の中にあるって子どもに伝えられるのは素敵ですね。

研究と先輩社員の働き方を大切にした就職活動

豊嶋: 大学院生の頃に就職活動をしていたと思います。圧縮機に携わる仕事をしたいという思いで就活をしていたのでしょうか。
 
大城さん: そうですね。圧縮機に関わる研究を続ける中で、圧縮機に携わる仕事をしようと考えるようになり、圧縮機を扱っている日系メーカーの数社から選ぶことにしました。
 
豊嶋: なるほど。では、その数社の中からどうしてパナソニックを選んだのですか。
 
大城さん: 会社見学などで足を運び、「仕事のやりがいはなんですか?」「大変だったことはなんですか?」などと質問しながらいくつかの会社を見て回りました。その時、対応していただいた社員さんの雰囲気が良く、「休日の過ごし方はどうですか?」「休みの取りやすさはどうですか?」など休日に関する質問をしても、ポジティブに答えてくれるなど仕事だけでなくプライベートも充実させているような多趣味な人が多くて、好印象だったので、パナソニックを選びました。
 
豊嶋: 会社や社員さんの雰囲気を感じられる質問するのはいいですね。
 
大城さん: 加えて、海外に行く制度など若手から挑戦できる機会が多いことやチームで仕事をしているように感じたことも好印象でした。みんなでチームワーク持って協力してワイワイやっていくことが好きですね。
 
豊嶋: チームでワイワイ進めていく雰囲気は私も好きです。就活で苦労したことはありませんでしたか。
 
大城さん: 就活を通じて自分自身を見つめ直して、文章にして書き、伝えることが難しかったです。研究内容を面談で初めて聞く人に伝えることも難しかったですね。でも、そんな時は大学の先輩に助けてもらっていました。
 
豊嶋: 確かに、私も就活がきっかけで自分自身を見つめ直すことができました。周りの人を頼ることも大切かもしれないですね。

“いい意味”でギャップも感じた新人時代

豊嶋: 入社したての新入社員時代はどのようなものだったのでしょうか。
 
大城さん: 入社して、先輩社員によく面倒をみてもらったと思います。コロナが流行する前は会社のみんなで午後休みを取って甲子園に行ったことがありました。入社前のイメージ通り、メリハリをしっかりつけた働き方ができていました。一方で、入社前のチームワークという言葉のイメージが少し変わりました。実際の仕事では一人あるいはチームで一貫して一機種、複数機種を完遂させることが多いです。だからこそ、自分が中心となってみんなを巻き込んでいくという違ったチームワークが必要でした。ワイワイするだけでは仕事がうまくいかないということを学びました。

豊嶋: なるほど。私も、チームワークという言葉はメンバーのみんなの仲が良く、わだかまりのないチームのイメージが強かったです。確かに、チームとして目指す結果に向けて、主体的に周りのメンバーを引っ張っていくことはとても大事であり、プロジェクトが前に進むからこそチームワークが良くなっていくのですね。

顧客の要望に応える設計開発

 豊嶋: 改めて、現在のお仕事についてもう少し教えてください。
 
大城さん: ビルや商業施設に設置されている大きなエアコン等に使われる大型圧縮機の設計開発部門に所属しています。お客さまごとの要望を伺いながら開発しています。お客さまの要望に応えるため、一人あるいはチームで試作図面の作成から商品試験等を繰り返し、他部門の方の協力も得ながら商品の完成度を高め、商品を量産してお客さまに届けるまで一貫して取り組むところが特徴です。
 
豊嶋: ありがとうございます。大城さんは設計開発の仕事のやりがいはなんだと思いますか。

大城さん: お客さまの要望に設計から携わり、試験してうまく行った時にやりがいを感じます! 試行錯誤していく過程で、自分の子を育てているような気持ちになります。
 
豊嶋: 確かに自分の努力が実を結ぶ瞬間は最高ですよね。ただ、その試行錯誤の過程でへこむことなどはないですか。
 
大城さん: うまくいかない時はやはり、へこみます。
ただ、「何か原因があるはずだ」と試行錯誤し続けます
失敗すると焦ることもありますが、何案か同時に走らせるなど工夫もしていきます。
また、学生の研究と異なり、仕事は一人で完結させようと思うのではなく、こだわりを持ち、主体性を持ちつつも周りを巻き込んでチームで解決していくことが大切だと思います。
 
豊嶋: こだわりを持って試行錯誤することに加えて、周りを巻き込んで課題を解決していくことも大切なのですね。これらの仕事を通じて大城さん自身が成長したなと感じることはありますか。
 
大城さん: 会社に入ってから、細かいところに気づけるようになり、担当が明確にはついていないような雑多なことも進んでやるようになりました。困った時に助け合える関係を日頃から築くことは大切だと思います。
 
豊嶋: 日々の生活から支え合える良好な関係を築く心がけも大切なんですね。

技術者としてどのような技術が必要?

豊嶋: 私自身、機械系の学部で学んで機械系の技術にはとても多様な専門性があるように感じています。大城さんは実際に働いていて、技術者に必要な技術はどのようなものだと思いますか。
 
大城さん: 確かに、技術力はあるに越したことはないです。
ただ、より大切なことは、何にでも興味を持つことや悩んで止まるぐらいなら先輩に聞くといった素直な心を持つことだと思います。
技術力は入社してから追いつくと思います。
また、こだわることも大切だと思っています。最初から妥協案で始めたり、小さな変化を軽視したりしていると目標に到達できません。
 
豊嶋: 勉強になります。設計開発の専門家としてこだわりを持って研究に取り組むといった職人性を持つこともとても大切な姿勢ですね。学生の今から意識して磨いていきたいと思います。

学生に一言

豊嶋: 最後に改めて、学生に向けてメッセージをいただきたいです。
 
大城さん: まずは、自分の研究に興味を持ってこだわって取り組んでみてください。仕事をする上でもとても大切な姿勢です。
また、困った時に自分の言葉で自分から発信してください。一人で悩んで抱え込むのではなく、時には人にきちんと頼ることも重要です。

豊嶋が感じたこと


こだわりを持って一貫した圧縮機の設計開発に取り組む大城さん。
設計開発として妥協せず主体的に仕事に取り組む姿勢に感動しました。ただ、実際に仕事として設計開発をしていく中で、一人では成し得ないことが多く、助け合いの姿勢と自ら発信していくことの大切さを学ぶことができました。
私も、妥協せず主体的に仕事に取り組む姿勢、助け合いの中で、自分の言葉で発信していく姿勢を見習って成長していきたいと思います。

<プロフィール>

この方にお話を聞きました!

大城 大典(おおぎ だいすけ)さん
設計開発
パナソニック株式会社
2015年入社 機械工学専攻 卒

【パナソニックの人】エアコンのなかにある圧縮機で、見えないところから世界を驚かせたい。

インタビューした内定者編集部員

豊嶋 悠斗(とよしま ゆうと)
大阪公立大学 工学科
植物工場が大学にあり、その生産性の向上に取り組むため、ゼミでは植物についての研究を行っている。また、大学の枠を超え、教育系の団体に所属。趣味はアニメ鑑賞や、ボードゲーム、人とのおしゃべり。ボードゲームはオセロやカタン、カルカソンヌなどにハマっている。
◆パナソニックの#はたらくってなんだろう
https://recruit.jpn.panasonic.com/feed/

*記事の内容は取材当時(2022年9月)のものです。

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