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#それぞれの10年 | 都立富士高校1年 森岡こころ

東日本大震災が起こった年、私は幼稚園生でした。そのとき私は幼稚園にいて、何人かの友達と一緒に机の下に入り、先生の指示を待っていました。
当時の私は地震は怖いというほんわかとした認識しかなく、恐ろしさを認識していませんでした。そのため、家に帰ってからテレビを見て津波の映像などを見た際には言葉が出ませんでした。
そして何年か経ってより多くのことがわかるようになったとき、たくさんの人が助け合っていたこと、たくさんの人が復興のために活動していたことなどを知り、素晴らしいなと感じました。

現在、コロナウイルスが蔓延しているこの状況はそのときと似ているところがあると私は思います。今幼稚園生、保育園生などの小さな子供たちは、何らかのウイルスが流行っているから、感染しないまたはさせないために手洗いの徹底などをしなければいけないんだ、と思っている人が多いと思います。私は、彼らが大きくなってこの日々を思い出したり後から新しく情報を得たときに、がっかりしてほしくないという思いがあります。例えば、外出自粛を政府から薦められている最中に多くの大人が外出したり会食をしたりして感染が広がったケースがあった、などです。
だから、今私たちにできることというのはそんな小さな子供たちをがっかりさせないような、素晴らしかったんだなと感じさせるような行動をすることだと思います。そして、このウイルスが収束したらたくさんの子供たちが思う存分遊ぶことのできる世の中に戻ってほしいです。

震災から10年を迎えた今。
日本は、いえ、世界は未曾有の事態に直面しています。

そのような困難な状況でも、未来を見据え、力強く生きようとする若い世代の人々がいます。

3月中、パナソニック_ソウゾウノートでは、震災から10年を迎えた日本に向けて、そして新たな壁を乗り越えようとしている世界に向けて、次世代から寄せられたメッセージを掲載していきます。

協力:文化プログラムプレスセンター