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【内定者編集部】積み重ねが力になる〜品質管理・今井さん〜 

パナソニックグループ内定者である私と豊嶋さんによるnoteマガジン「【内定者編集部】#こうして今パナソニックにいる」がスタートしました。 

パナソニックグループで働く方へのインタビューを通して、私と同じ学生の皆さんに仕事や社会人の方を身近に感じていただくきっかけ作りができれば良いなと思っています。 

さて、今回はパナソニック オートモーティブシステムズ株式会社で品質管理を担当される今井 裕一郎さんにお話を伺いました 。

   現在入社3年目の今井さん。生まれてから大学院卒業までを関東で過ごし、入社2年目に長野県松本市の工場へ配属希望。幼少期や学生時代のエピソード、就活時のこと、現在の仕事の内容などを伺いました。 


1つ1つの積み重ねを大切にした学生時代 

森山:幼少期はどんな子どもでしたか。

今井さん: 真面目で正義感の強い性格でした。学校で禁止されているカードゲームを持ってきている友人を注意し大喧嘩になったこともあって、よくも悪くも真面目で融通の効かないところがありました(笑)あとは野球やサッカーをしてよく外で遊んでいましたね。

森山: 誠実そうな雰囲気は今、こうして話しているだけでも伝わってきます。高校生の頃はどのように過ごされていましたか?

今井さん: 高校生の頃は陸上部で長距離走をしていました。距離が長い分、練習した分の成果がわかりやすく、やればやるほど結果が出るので面白かったですね。そこから、積み重ねの大切さも学びました。
勉強面では、答えがはっきりしているという点で理系科目がずっと好きでした。中でも物理は好きでしたね。

森山: 大学院も物理学専攻おっしゃっていましたが物理のどういったところに惹かれたのでしょうか。

今井さん: 世の中の色んな現象をシンプルな数式でモデル化できるところ、つまり モノの本質を考えられるところ が面白かったです。1つ1つ積み上げて腹落ちさせていくことができるところが自分の性格にもあっていました。

 森山:ご自身の中での納得感を大切にされているのですね。正義感の強い性格や着実にやるべきことを積み重ねていくという姿勢は現在の「品質管理」のお仕事にも通ずる部分がありそうですね。「品質管理」のお仕事を目指されたきっかけはなんですか。

就活の中で見つけた「品質管理」の仕事 

今井さん: 就活を始めた頃は、知的財産(特許を扱う部門)での就職を希望していました。正義感の強い性格から、”文書で会社を守ることができる”というところに惹かれたからです。しかし、知的財産部門での就活の進捗がよくなかったこともあって、少し視野を広げてみようと思った時に、「品質管理」の仕事が浮かびました。
知的財産と品質管理は一見違う仕事のように思えますが、“何かを守る”という意味では共通しています。そうして、”モノづくりで会社を守る”ことができる品質管理に興味を持ち、品質管理の説明会に参加しました。そこで話されていた「企業ブランドを守る・支える」というワードが頭に残っており、信頼の積み重ねが企業ブランドにつながることに魅力を感じました。さらに、実家のパナソニック製電子レンジが30年故障なしで使用できたことから漠然と品質=パナソニックのイメージもあって、パナソニックの品質管理として就職を決めました。 

コロナ禍の研修。「現場を知りたい」という気持ちで工場へ

森山:入社された年はコロナウイルスの影響が大きかった年だと思います。1年目はどのように過ごされていましたか?

今井さん: コロナウイルスの影響で研修は基本的にオンラインになっていました。寮で品質管理の研修を受けていましたが、時勢もあり、なかなか実際の生産現場に行くことは叶わず、「自分は現場を知らない」ということにずっと違和感を持っていました。

森山: 違和感というのはどういうことでしょうか。

今井さん:研修の中で、講師の方が『品質管理は現場現物が大切』、『ゼロディフェクト(不良0)を目指す』と何度もおっしゃっていた。なのに、それを在宅で聞いていることに違和感があったんです。実際に工場でどのくらい不良品が出ているのかも知らなかったので、現実を知りたいと思い、工場へ配属を希望しました。

 森山: それが工場への配属を希望された理由だったんですね!実際に2年目から松本工場勤務になったとのことですが、どうでしたか。

今井さん: 工場に行く前は製造工程がすべて自動化され不良は出ないと思っていました。しかし、実際はいろいろな形の商品を少量ずつ流すため、生産効率と製品の特長を考慮し、自動機と手組みを使い分けています。人の作業はばらつくため不具合が出ることもあるんです。

森山: 私も取材に来るまであらゆることが自動化されているのだと思っていましたが、たくさんの方の仕事によって品質が保たれていると知って驚きました。 

品質管理の仕事ってどんなことするの?

森山: 今井さんが行っている品質管理の仕事について簡単に教えてください。

今井さん:品質管理の業務は多岐にわたりますが、特に重要な仕事は「不具合発生時に迅速かつ誠実に対応し、お客さまからの信頼回復に努めること」です。その際には生産設備を準備する方や実際に製造する方など他の部門の方と一緒に不具合を減らすような提案をしていく形になります。また、「材料となる部品やそれを用いた生産品が仕様通りか確かめること」も行います。

森山:生産品の確認だけではなく、お客さま対応や、他の職種の方への要求もされるのですね!お客さまの意見に触れられる機会があるのは魅力的です。仕事のやりがいはどういったところにあるのでしょうか。

今井さん:たった数百円の部品の不良が数万円の製品の廃棄に繋がることから、品質管理は経営に紐づけて考えることもできます。特に、私が現在担当している車載製品であれば、一千万円の車両の一部として使用してもらうこともあるので、例え小さなキズであっても不良品とみなします。このような経営へのインパクトの大きさやお客さまからの期待値の高さがやりがいにつながっています。

品質管理の仕事の幅を広げたい 

森山: 今後取り組んでいきたいことや、夢を教えてください。

今井さん:従来の品質業務はお客さま対応や出来栄えを確認することでした。しかし不具合発生後の対応では、莫大なロスコストや仕事の手戻りが発生します。それ故、製品設計段階で狙いの品質を作りこむことが大切になってきます。 そのための第一歩として過去発生した不具合への対策や生産現場での扱いやすさを入れ込んだ設計となるように働きかけていきたいです。

森山が感じたこと

パナソニックグループ製品のブランド力を守る品質管理。 
その一つひとつの部品は小さなパーツに過ぎなくても、会社の製品を代表する大きな影響力をもっており、それが人の手で守られていることを知りました。 

精密さを求められる現場で多くの商品を正確に/効率的に作業していくために人とのコミュニケーションスキルも求められます。 品質部門の管理責任者にはベテラン社員の方が多く、自分よりも経験のある方々に教えてもらいながら仕事を進めていくこともあるとおっしゃっていたことも印象的でした。 

仕事を通じて見据えているものの大きさや、モノづくりの現場で働く方の熱意、仕事にかける思いがとてもかっこよく、働く人の物事に真摯に向き合う姿勢と長年にわたる商品への信頼の積み重ねが今の製品のブランド力にもつながっているのだと思いました。 

<プロフィール> 

この方にお話を聞きました! 

今井 裕一郎(いまい ゆういちろう)さん  
品質管理 
パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社 
2020年入社 物理学専攻 卒

こんな方に取材しました!
【パナソニックの人】不具合ゼロをめざし、パナソニックブランドを守りたい。

インタビューした内定者編集部員 

森山 和(もりやま いずみ) 
関西学院大学 社会学部 
昨年、人間科学科を卒業。そして社会学部に編入。4年間での2学位取得に挑戦中。趣味は旅行とネコの動画を見ること。 
◆パナソニックの#はたらくってなんだろう
https://recruit.jpn.panasonic.com/feed/

 *記事の内容は取材当時(2022年10月)のものです。