販売戦略を的確にサポートして、 売上アップに貢献したい。
「水廻りシステムビジネスユニットは、キッチン、お風呂、トイレ、洗面台といった住宅設備の企画・開発を行っている部門です。なかでも私の所属している事業戦略企画部は、各カテゴリーの販売状況や利益の状況を把握して、数年後の市況を予測しながら各部署と連携し、各商品の販売方向性を決め、増収増益に導いていく役割を担っています」。
毎月、どの商品がどのくらい売れたか、そして今後どのくらい売れそうか。売れている販売会社はどこで、逆に利益率の悪い販売会社はどこなのか。その理由はどこにあるのか。さまざまなデータをまとめ、分析し、販売戦略に欠かせない数値まわりの資料を作成するのが彼女の仕事だ。「社会人になるまで、ほとんど使ったことのなかった表計算のソフトもすっかり慣れて、今では親友って言ってもいいくらいです。データ分析も、先輩から1から教えていただいてできるようになってきました」。
事業戦略企画部は、経営に関する多くの情報が入ってくる部署。最初は難しくて、みんなの言っていることが分からなかった。「仕事をしていくうちに少しずつ理解できるようになっていって。それがたのしくて。あと、いろんな商品を取り扱っているので、毎日違う仕事に取り組めるのもおもしろいですね」。
彼女には目標がある。もっと幅広い分野の知識やスキルを身に付け、事業の運営や意思決定を的確にサポートする存在になることだ。「それから先輩たちが今やっているような仕事を、早くひとりでできるようになりたいです。この事業部の中枢を担う部署で頑張るほど、たくさんの人の役に立てるはずですから」。縁の下の力持ちとして、いろんな人の手助けをすること。それは入社前に思い描いていた仕事のイメージそのままであった。
パナソニックで働くようになって、入社前の自分と大きく変わったと思うことがある。「学生時代は、耳のことを自分から話そうとはしませんでした。聴覚障がいの自分が社会で何ができるのか。それを知りたくて、接客業や製造業など、いろんなアルバイトをしてみたりもしました。はじめはとても勇気が要りましたが、やってみたら『意外となんとかなるんだ』って分かって。それが自信になって、社会人になってからは自分の障がいをオープンに言えるようになったんです。周りのみんなも自然に受け入れてくれて。それはいい意味でのギャップでした。それで、私も自分の耳のことを受け入れることができるようになったんです。まずはチャレンジしてみて、難しければ正直に言う。そうしたら周りの方がフォローしてくださるから、安心して働ける。パナソニックは、そういう場所だと思います」。
彼女の目標には、まだ先がある。「もっといろいろな事業部で仕事をして、経験を積んで、力をつけたら、いつか大好きな動物に関した商品を扱っている事業部で働きたいんです。現在は関連する商品が少ないのですが、パナソニックの技術があれば、もっといろいろできると思うんですよ」。
<プロフィール>
*所属・内容等は取材当時のものです。