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キミのアイデアで七変化⁉ 万博で話題の化学素材「マテモン」変身プロジェクト

こんにちは!ソウゾウノート編集部です。
2023年11月26日(日)、秋深まるパナソニックセンター東京で、2025年大阪・関西万博に向けて子どもたちと未来をソウゾウするイベント「ソウゾウの実験室」の第3回目が開催されました。

今回のテーマは「『マテモン』をキミのアイデアで変身させよう!」
マテモンとは、パナソニックグループの「素材」から生まれたキャラクターです。

小学4〜6年生を中心に集まった20名の子どもたちが「マテモン」と自分自身の好きなことを組み合わせ、どんな姿に変身させれば、ひとや、まちや、地球をもっと幸せにできるかソウゾウしました。
今回は、子どもたちのユニークなアイデアと、イベントに携わった社員3名のインタビューを通して、プロジェクトの舞台裏と万博への想いをお伝えします!


子どもたちのアイデア×AIで「マテモン」七変化!?

ワクワクした雰囲気ではじまったイベント。まずは、大阪・関西万博のパナソニックグループパビリオン「ノモの国」とともに、グループで取り組んでいる資源循環型モノづくりについて紹介がありました。

続いて登場したのが、マテモン博士
6体のふしぎなモンスターについて、関西弁で解説してくれます。初めて見る本物の素材たちに、みんな興味津々!
「M87(マテリアル・パナ星雲)からやって来たマテモンたちは、幸せエネルギーで生きています。だけど、地球で何に変身すればもっとみんなを幸せにできるかわからなくて困っているので、助けてほしい!」という博士の話しに、子どもたちは目を輝かせました。

さぁいよいよ、ワークショップのスタートです!
6つのテーブルに分かれた子どもたちが、それぞれに割り当てられたマテモンをどう変身させるか、考えていきます。各テーブルにはパナソニック社員が2名ずつ加わり、ファシリテーターと素材の専門家として、子どもたちがのびのびと意見を出し合えるようサポートしました。
まずは好きなことを書き出し、チーム内で発表。その中からマテモンの特徴に最も合いそうなものをテーマとして選びます。

そして、「変身したマテモンの新しい名前は?」「どこにいる?」「なにをしている?」「どんなとき?」「どんなふうに活躍する?」「変身したイメージを描いてみよう!」と書かれたワークシートを埋めていきます。この頃には、すっかり自分のマテモンに愛着が湧いている子どもたち。きっとみんなの頭の中には、変身したマテモンとともに生きる世界が広がっているのでしょう。大人もワクワクする素敵なアイデアが、次々と飛び出します。

最後は、AI画像生成ソフトでアイデアをイラスト化。頭の中で膨らんだイメージをカタチにしながら、時にはAIの思いがけない提案も取り入れて、素敵なイラストに仕上がりました。
子どもたちの手によって新たな役割を当てられたマテモンは、こんな姿に変身することができました!

完成したイラストを見せながら、新たなマテモンに込めた想いを発表する子どもたちは、みんなとっても誇らしげ。その姿を見守る大人たちからは感嘆の声と拍手が湧き上がり、あたたかい空気に包まれてイベントは終了しました。

ここからは、本イベントを企画した種村さん、グループワークのファシリテーターとして参加した澁澤さんと片岡さんに、イベントへの想いや感想を伺った模様をお届けします。

「未知との出逢い」でソウゾウ力を解き放て!

種村 すぎ菜(たねむら・すぎな)/写真中央
入社3年目。今回のイベントの発起人として、イベントコンセプトやマテモンコンテンツの制作を担当。普段は広告・宣伝のクリエイティブ部署で、パナソニックグループ全体のブランド強化を目的に新聞広告やCMの企画制作を行う。

澁澤 将樹(しぶさわ・まさき)/写真右
「プリズムシート」チームのファシリテーターを担当。普段は工場技術課で新製品の量産立ち上げ業務を担当。また、工場での環境貢献事業拡大に向けた取り組みのリーディングを行う。

片岡 晃子(かたおか・あきこ)/写真左
「人造大理石」チームのファシリテーターを担当。普段はパナソニックグループ唯一の機能材料の販売に特化した事業部の経営企画部にて、戦略的なブランディングや人材開発施策の企画運営を行う。

––––まずは今回のイベントを企画された種村さんに伺います。企画に込めた想いをお聞かせいただけますか?

種村: 今回のイベントの一番の目的は「子どもたちの“ソウゾウ力”を解き放つこと」。そこで、どんなテーマにしたら子どもたちが一番ワクワクしてくれるか考え、思いついた切り口が「“未知のもの”との出逢い」でした。

私は新入社員の頃から_and Materialという社内コンソーシアムで、化学素材のブランディングに携わっています。
化学素材って、日常生活では触れる機会がほとんどないモノですよね。だからこそ新鮮で、私自身もクリエイターとしてソウゾウ力をかきたてられてきました。そのワクワク感を子どもたちにも感じてもらいたいと思い、イベントのテーマを「素材」にしました。

当社パビリオン「ノモの国」も、使用済み家電のリサイクル材料を使った建築で、素材の活用を大きなテーマにしていますが、今回に限らず、パナソニックは「地球環境を考えたモノづくり」を行っています。例えば、地球にやさしい素材の開発からこだわっていることなど、当社のモノづくりの魅力も伝えたいと思いました。

––––イベントでは、子どもたちは「マテモン」を通して素材について学びました。子どもたちに素材を知ってもらう上で、どんな点を工夫しましたか?

種村: 化学素材という身近ではないものに対して、自然に興味を持ってもらうために、キャラクターとしてまず好きになってもらうことを考えました。私自身、子どもの時はテレビっ子で、アニメばかり観ていたのですが、好きなキャラクターのことをもっと知りたい!という気持ちが強くて。幼い頃の気持ちがヒントになりました。

とはいえ、キャラクターは世に溢れているので、単にキャラ化するだけでは、振り向いてもらえない。そこで、大人が用意したキャラクターに進化させることを目指すのではなく、子どもたち自身の想いやアイデアで自由に変身できるキャラクターにしたいと思いました。ワークショップも「ソウゾウ力の“ソザイ”になる素材」というコンセプトで、マテモンを子どもたちのアイデアで自由に変身させる内容にしました。

決められた答えを探すのではなく、自分で答えを創っていく。マテモンと一緒に、子どもたちのソウゾウ力もレベルアップするイベントを目指しました! 

 ––––「マテモン」のアイデアを聞いて、ふだんプリズムシートを工場で取り扱っておられる澁澤さんは、どのように感じましたか?

澁澤: 私の工場では、テレビに使われているプリズムシートをリユースする取り組みをしているのですが、このような環境貢献活動をどう対外的にアピールしていこうかというのが悩みの種だったので、まさに渡りに船でした。しかも種村さんから見せていただいたプリズムシートのキャラクターがとってもかわいくて。きっと女の子に人気が出るだろうと思っていたら、予想通り今回のイベントでは女の子たちがまっしぐらに飛びついてくれて、うれしかったです。

––––他方、片岡さんのチームは、人造大理石というかっこいいキャラクターで、男の子たちに大人気でしたね。

片岡: はい。正直、私自身は人造大理石がどう変身するのかまったく想像できなくて、盛り上がらなかったらどうしようかと不安だったのですが、完全な取り越し苦労でした(笑)むしろ子どもたちからアイデアが出過ぎて、困ったくらい。今回、私は子どもたちが素材に対してどう思っているのかを知りたくて参加したのですが、子どもたちから「タングステンは3400℃まで耐えられるなら、太陽の近くにまで行けるのかな?!」といった疑問が次々と出てきたことには感激しました。「こんなに熱い想いを持ってくれているんだ!」と。

子どもたちと描いた、十人十色の未来

––––子どもたちから出てきたアウトプットは、イメージ通りでしたか?

種村:イメージ以上でした!10人いたら10人が異なったキャラクターを生み出してほしいなと考えていましたが、チームによってまったく異なる切り口でキャラクターを変身させてくれて、とてもうれしかったです。 

片岡:うちのチームは人造大理石の衝撃に強いという特長を活かして「宇宙から地球を守る」ヒーローになるマテモンを考えたのですが、他のチームでは「落ちこんでいる人を励ます」マテモンとか、「疲れた人を癒してあげるマテモン」とかが出てきて、みんなすごく優しくて感動しました。大人よりもよっぽど地球とか環境のことを考えていましたよね。 

澁澤: そうそう。それに、自分が推したいところは推して、他の人の意見を聞くところはちゃんと聞く、というバランスがみんなすばらしかったです。

パナソニックグループ全体でソウゾウする「ノモの国」

––––今回のイベントはパナソニックグループ各社からいろいろな人材が集まって開催されましたが、いかがでしたか?

澁澤: 横断活動を常々やりたいと思っていたので、念願叶ってとてもうれしかったです。特に私のように工場で働いていると、パナソニックグループ内の他事業会社でどのような活動をしているのか知る機会が少ないので、貴重な機会になりました。今後も、いろいろなところから集まった人たちと交流しながら、パナソニックグループ全体として良い方向へ向かっていく取り組みを、どんどんやっていきたいですね。

––––では最後に、いよいよ開催まで500日を切った大阪・関西万博に対する想いと期待をお聞かせください。

種村: 万博は私自身にとっても未知のイベントですが、1970年の日本万国博覧会で、創業者の松下幸之助が、5000年後の人々へ当時の文化を伝えるタイムカプセルを展示して埋めたエピソードにとても感銘を受けています。そんなふうに、万博が終わっても語り継がれ、未来にバトンを繋げるモノ・コトを、パナソニックグループとしてひとつでも残すことができたらと思います。

澁澤: 私には2歳の子どもがいます。「今後を担っていく子どもたちの未来が明るいものになればいいな」と、親になってから、より強く思うようになりました。その想いを具現化するのが万博だと思うので、「ノモの国」を通じて子どもたちに希望やワクワク感を与えたい。そして、そこで体験した子どもたちが、将来「パナソニックグループで環境に貢献する仕事をしてみたい」と思ってくれたら最高ですね。

片岡: こんなに多くの人が想いを込めて取り組んでいるのだから、このポジティブな雰囲気がもっともっと日本中に広がってほしい。今回のワークショップも本当に良いものになったと思うので、まずは社内やグループ内から広げていけたらと思っています。

舞台裏を大公開⁉ イベント映像はコチラ


関連リンク

マテモンデータブック
matemon_databook_v.1.1 (holdings.panasonic)
▼パナソニックグループ公式万博サイト

https://holdings.panasonic/jp/corporate/expo2025.html
パナソニックグループ万博パビリオン「ノモの国」特設サイト
https://the-land-of-nomo.panasonic/
「_and Mateiral」公式サイト
_and Material - テクノロジー - パナソニック ホールディングス (holdings.panasonic)

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