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自分の技術を生かし、社会に役立つ「物」をつくりたい

こんにちは、パナソニックnote編集部です。 

今回は、パナソニック入社1年目で、AI技術を用いた自動配送ロボットの開発を手掛ける小竹原(こたけはら)の、「#この仕事を選んだわけ」をご紹介いたします。

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みなさん、こんにちは。パナソニック入社1年目の小竹原と申します。私はいまAI技術部門でロボットの開発に携わっています。

投稿コンテスト「#この仕事を選んだわけ」が始まっていますね。そこで私も、この仕事を選んだときの心境をまだまだ新鮮に覚えているうちに文章にしてみたいと思います。ぜひ、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

今の仕事には、学生時代の経験がそのまま生きている


私が現在携わっている仕事は、神奈川県藤沢市に位置する「Fujisawaサスティナブル・スマートタウン(Fujisawa SST)」で実証実験が行われている、自動配送ロボットの開発です。

この自動配送ロボットは、荷物の受け取りから配達までを、基本的に人の手を介さずに行います。その一方で、ロボットがきちんと走っているかどうかを見守ったり、ロボットがどうしても判断できない部分をサポートしたりするオペレーターが必要になります。

配送を自動化したのに、その監視に人手がかかりすぎると本末転倒ですよね。そこで私は、オペレーターの行動を分析することでロボットやシステムに改善を加え、監視にかかる人的負荷を減らす仕事に取り組んでいます。

具体的には、まずはロボットの監視を行うオペレーターさんの仕事風景を撮影させていただきます。その映像を見て、「オペレーターさんがどんな行動をしているのか」「どの業務が負荷になっていそうか」などを分析し、ロボットやシステムに改善を加えるのです。

実はこの仕事には、学生時代の経験が直接生きています。

私は、関西学院大学 理工学研究科 人間システム工学専攻を修士で卒業しました。人間システム工学科とは、「人間とコンピュータの相互作用を研究する」学科です。たとえば、人間が認識しているものをコンピュータにも同じように認識させることを行います。

その中で私は、動画や画像からAI技術を用いて人の行動を分析し、人の状態を把握する研究室に入りました。そこで、大学の授業の様子を撮影した動画から受講者の行動を分析し、「受講者が授業に集中できているか」、あるいは「授業のどのタイミングから集中力が切れはじめたか」を把握し、授業の改善に役立てるといった研究に取り組みました。

つまり、動画から人の行動を分析して評価し、改善につなげるという、今の仕事と同じことをテーマにしていたのです。

就職活動には3つの軸をもって臨んだ

そもそも私がコンピュータやプログラムに興味を持ったのは、高校の授業でプログラミングを学んだのがきっかけでした。プログラミング言語にはしっかりとルールがあって、忠実に守りながら順番に組み立てていけば、必ず正しい結果が得られます。「プログラミングには人間の感情やさじ加減が入り込まない」。そこが私にとって魅力的でした。

プログラミングへの興味を抱きつつ、大学へ入学。ところが、私は入学して最初の期で授業の単位を落としてしまいます。

周囲を見渡せば、真面目に授業を受けている人やそうではない人が本当にバラバラで、真面目に受けている人は成績が良く、そうではない人は成績が悪いということが、じきに見えてきました。そこで、学生の授業での行動に興味を持ち、先述の研究室に入って人の行動を分析し、人の状態を把握する研究に取り組むことにしたんです。

就職活動の時期が迫り、将来を考えたときに、当時やっていた研究を生かす形で人の行動などを分析し、その結果をもって世の中の役に立ちたいと感じるようになりました。そのうえで、学生時代は研究だけに留まっていたところを、何らかの形にして世に出したいという思いがありました。

そこで私は、就職活動にあたって、3つの軸を立てました。1つ目は、学んできた知識や技術が生かせること。2つ目は、モノづくりができる会社、つまりメーカーに絞ること。3つ目は、現状に満足せずによりよいものを目指したいという自分の考えに近い人が多く、働きやすいことです。

“人の良さ”が入社の決め手だった

就活が始まる前の夏、私はパナソニックのインターンシップに2週間ほど参加しました。当時は、就活の3つの軸のうち、3つ目の“働きやすさ”を体感するために、インターンシップや座談会、いろいろな企業が集まるセミナーなどに積極的に参加し、実際にその職場で働いている方と直接お話しする機会を持つようにしていました。

パナソニックのインターンシップは100個ほどのテーマに分かれていて、自分の興味のあるテーマに申し込むと、2週間ほど実際の職場の方と一緒に働くことができます。私は、自分が研究室で取り組んでいたテーマに近しいと感じたものを選びました。

インターンシップに参加してみて感じたのは、人の良さです。そのときにふと思い出したのは、インターンシップの申込サイトに記載されていた「ものをつくる前に、人をつくる」という松下幸之助さんの言葉でした。まさにその言葉の通り、そこで働く方々はお互いの専門性や長所を理解して尊敬し合いながら働いていることが、身をもって感じられたんです。

一つだけの専門分野では大きな物を生み出せません。いろいろな技術を組み合わせることで出来上がっていくので、人との協力は必要不可欠です。

その中でパナソニックで働く人々には、「ここはあの人が高い専門性を持っているから頼ってみよう」、「ここは私が専門家として自信を持ってリードします」といったように、それぞれが自分の芯を持ちながらうまく協力してやっていくという意識がありました。その意識が、個人だけでなく組織としてもしっかりと根付いているところが、私の目には大きな魅力として映り、パナソニックに入社したいと強く思うようになりました。

学生を卒業してなお、学ぶ意欲が高まっている

入社してからの数カ月を振り返ってパナソニックに入って良かったと思うのは、自分自身の専門分野でも、もっと知識や技術を深めていかなければならないという意識がより強く芽生えたことです。

また、今まであまり興味を持ってこなかったような分野であっても、新しい技術や考え方に触れることでいい刺激になり、学ぶ意欲が高まっています。

今はコロナ禍で出社する機会は平均で週1~2回と少ないのですが、オンラインでも頻繁にミーティングが開かれ、そこでアイデアや意見を議論したり先輩に質問したりできています。その際に、自分自身をまだまだだと感じる反面、同時に成長できる余地も大きいと感じられて嬉しく思っています。

今後通常のように出社できる環境になれば、ほかの社員の方との関わり方もまた新鮮で違った形になるのではないかと楽しみにしているところです。

「なくてはならない」を目指して

パナソニックでの将来像として私が思い描いているのは、リーダーとして人を引っ張っていく立場で、人々の生活をより良くする商品やサービスの開発に携わること。メンバーに「小竹原さんがいてくれて良かった」と思ってもらえるような、なくてはならない存在になりたいと思っています。

また、開発する商品やサービスも、現代でいうスマホのように社会や人々の生活で当たり前のように使われる、なくてはならないものにできたら嬉しいですね。そのために仕事ではもちろん、日々の生活からより良いものを目指す意識を持ち続けられる人でありたいと思っています。

メーカーに就職したからには将来自分の子どもに「父さんがつくったんだよ」と自慢できるような物を生み出したい。それを目指して、これからもパナソニックで頑張っていきたいです。

<プロフィール>

小竹原祐希 (こたけはら ゆうき)
学生時代はプログラミングへの興味から、人間とコンピュータの相互作用を研究。入社後はAI技術を用いたロボット開発を行い、配送自動化のイノベーションに携わっている。
◆パナソニック採用HP

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