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「いこう、ビジネスの現場へ」――レッツノートに込める未来へのメッセージ

軽さ、頑丈さ、バッテリー駆動時間の長さにこだわってつくられ、モバイルワーカーの仕事道具として支持されてきたPC、「レッツノート」。昨年2021年に発売から25周年を迎え、ブランディングプロジェクトを立ち上げ、この秋、新モデルの「SRシリーズ」が発売されるタイミングで新たなブランドメッセージ「いこう、ビジネスの現場へ」を発信しました。
 
今回はレッツノート事業を展開する、パナソニック コネクト株式会社モバイルソリューション事業部 カテゴリーオーナーの相原太陽さんとマーケティング部アウェアネス&ブランディング課の鈴木恭平さんに、新たなブランドメッセージに込められたレッツノートへの思いについてお話を聞きました。

レッツノートは、“人”でできている

――レッツノートといえば「軽量・堅牢(けんろう)・長時間」といった特長で知られ、私たちパナソニック社員はユーザーでもあります。なぜ今、あらためてブランディングが必要だと考えたのでしょうか?

相原: たしかに「軽量・堅牢・長時間」は、レッツノートが誕生した26年前から一貫している製品コンセプトで、今では多くのユーザーの方々に認知いただいています。でも、実はそれはレッツノートの一面でしかなくて、本当の価値はもっと深いところにある。ハードウェア以外にある、ということを知っていただきたいと思ったからです。
 
すばり言うと、「レッツノートの価値は“人”である」。そのことを伝えるのが、今回のプロジェクトの眼目です。

鈴木: 新たに立ち上げたブランドサイトでは、デザイナーの上原さん、カスタマーサポートセンターの担当者、フィールドSE(システムエンジニア)の川野さんに、レッツノートに込めた思いやお客様に向き合う姿勢について語ってもらうことで、レッツノートをかたちづくる人の価値観を表現しています。

(写真左)モバイルソリューション事業部 カテゴリーオーナーの相原太陽さん
(写真右)モバイルソリューション事業部 アウェアネス&ブランディング部の鈴木恭平さん

相原: レッツノート事業におけるフィールドSEの存在は、とくに象徴的ですよね。レッツノートを快適に使っていただくために、導入前の初期設定から運用後のトラブル対応まで、常に最前線でお客様をサポートしているのがフィールドSEチームです。おそらく、ほかのメーカーさんにはいない、めずらしいポジションだと思います。不具合を解決するために修正プログラムを書いて、1週間以上、お客様に付きっきりで対応することもあります。

――そんなことまでやっているんですね……!

相原: そのすごさにフィールドSE本人たちが気づいてないことも課題だったんですよね。これまで当たり前のようにやってきたことなので。でも、自分たちの仕事の価値を理解していないと、モチベーションも上がりませんし、仕事のやり方をいずれ変えてしまうかもしれません。
 
フィールドSEをはじめ、レッツノート事業に携わるすべての社員に、自分たちのやっている仕事の価値を再確認して、誇りをもってもらいたい。自分たちの仕事がレッツノートの価値そのものをつくっているんだと気づいてもらいたい。そんな思いでブランディングプロジェクトに臨んでいます。

鈴木: ブランドサイトのメッセージは、お客様のみならず、社員に向けた発信という意味合いもありますね。

相原: そうですね。今年4月にパナソニック コネクトが発足し、「現場から 社会を動かし 未来へつなぐ」というパーパスを新たに掲げました。会社の存在意義を再定義したこのタイミングが、レッツノート事業としても、今一度自分たちの存在意義を見つめ直す機会となったのです。
 
また、ここ数年で社会環境は大きく変わり、人々の働き方も変化しています。そうした転換期にあって、未来に向けてレッツノートをどう進化させていくべきか、全社員でビジョンを共有したいという思いもありました。だから今回のプロジェクトでは、対外的な発信だけでなく、「レッツノートに対して社員が価値観を共有すること」も目的のひとつとなっています。

お二人が着用しているのは、2022年4月に発足した「パナソニック コネクト」のロゴ入りTシャツ

「いこう、ビジネスの現場へ」に込めた思い

――今回、新たに「いこう、ビジネスの現場へ」というブランドメッセージを発信されています。この言葉に込めた思いを教えてください。

鈴木: いつもレッツノートを使ってくださるお客様や、事業部の同僚たちにインタビューを実施して、「レッツノートの存在価値ってなんだろう」とあらためて考えたときに、「現場」へのこだわりだと感じられたんですね。いつでも、どこでも、現場で働く人のためのモバイルPCであること。これまでレッツノートがたいせつにしてきた「アクティブに働くユーザー自身の価値を高める」という信念をメッセージとして端的に表しました。レッツノートは「よし、いこう!」とポジティブに仕事に情熱を注ぐビジネスパーソンを支える存在でありたいんです。

相原: レッツノートはプロのビジネスパーソン向けに、常に一歩先の性能を実現しているので、ユーザーの方々から「頼れる相棒だ」と喜んでいただくことが多いんです。レッツノートを使うことでお客様の作業効率がアップして、ひいてはお客様の事業成長にも貢献したいと考えています。
 
「仕事を止めない」という言葉でこの思いを表現してきたのですが、今はもっと前のめりで「お客様の仕事を加速させたい」という気持ちですよね。理想は将来、日本経済が回復したときに「レッツノートを使っているから日本は元気になった」と言われることですね。

鈴木: それ、最高です(笑)。もうひとつ価値として提供したいのは、サステナビリティへの貢献です。たとえば1000台のパソコンを導入するときに、故障率が20%だったら予備品在庫含めて1200台が必要になります。でも5%だったらそれが50台で済むわけです。この差は大きいですよね。堅牢性に優れ、故障が少ないレッツノートは、環境負荷低減という文脈でも優れた製品だと自負しています。
 
さらにレッツノートは、最近のモバイルPCではめずらしく、バッテリーパックが簡単に取り外せて、ユーザー自身で交換できる構造になっているんですよ。だから長く使えて、サステナビリティにも貢献できる。

相原: お客様の「業務の連続性を保つ」ことにもつながりますよね。そこも一貫してブレていません。使う人の仕事力を高めて、お客様の事業成長に貢献すること。これもレッツノートが誕生してから、ずっとたいせつにしつづけているコンセプトです。

お客様といっしょにプロダクトをつくり上げていきたい

――今後のブランディングプロジェクトの次の展望について教えてください。

鈴木: 次のステップとしては、レッツノートの「信念」の部分を社員で共有したいと考えています。レッツノートは、開発・製造・販売・サービスを一貫して国内の拠点で完結させています。さらに「信念」を共有することで、その各部門の方々全員が同じ思いを持って働けたら素敵だなと思っています。
 
また、これにはマーケティングの考え方を浸透させる、という意味合いもあります。フレームワークや手法をといった表層を伝えるのではなく、何がレッツノートの強みで、どんな価値をお客様に提供できるのかを、社員一人ひとりが共通して理解することこそが重要です。
 
そうすれば、「じゃあ次はここにフォーカスして開発しよう」とか、「こういう戦略でお客様に提案しよう」とか、それこそ業種や部署の垣根を越えて、みんなで話し合いながらレッツノート事業を次のレベルに引き上げられるようになると思うんですね。「信念」というと、ちょっと重すぎて、若い人には敬遠されるかもしれませんが。

相原: いやいや、私は好きですよ。「信念=自分たちの強み」を明確にすることが、レッツノート事業が成長するためのいちばんの近道だと考えています。単純な事業規模では、グローバルに展開している海外メーカーにはおよびませんが、お客様の現場に寄り添い、コミュケーションをとりながら本当に価値あるものを提供することは、レッツノートがもっとも得意なことだと思っています。
 
お客様に自分たちの価値を認めていただくためには、まずは自分たちが自分たちの価値を理解しないとならないですよね。「信念=自分たちの強み」にリソースを集中して、レッツノートの価値をより高めていくこと。それを積み重ねていけば、いずれ唯一無二の存在になれると思うんですよ。

――壮大なお話ですね。

相原: ええ。さらに言うと、究極的にはお客様といっしょにレッツノートをつくっていきたいんです。ハードウェアもさることながらサービスも、お客様とコネクトすることで進化させていきたい。

鈴木: さらに進化させるためには、若い人にもぜひ使っていただいて、もっとご意見をもらいたいですよね。とくに今の大学生は、オンラインで授業を受けたり、ゼミの発表資料を作ったり、レポートや論文を書いたり……と、忙しそうです。今は、大学生がいちばんハードなモバイルPCユーザーかもしれません。

相原: そうですよね。レッツノートって「工芸品」といわれるくらい、本当に使う人のことを考え抜いて、一つひとつのパーツにこだわったモバイルPCです。ほかのパソコンよりちょっと高いかもしれませんが、ぜひ一度使ってもらいたいですね。“本物”の良さをわかっていただけるはずです。

鈴木: 「届け、この想い!」って感じですね(笑)

相原: はい。思い入れが強すぎて(笑) ぜひ長い目で、いっしょにレッツノートを育ててもらえるとうれしいですね。


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https://connect.panasonic.com/jp-ja/products-services_letsnote_brand