見出し画像

楽しく学んで、どんどんチャレンジ!キッズフェス・レポート第3弾

こんにちは、パナソニックnote編集部です。
 
今回は、2024年8月2日(金)~4日(日)、パナソニックセンター東京で開催された「子どものもっと!を引き出す3日間!キッズフェス」のレポートの最終回です。
 
最終回では、初日に行われた「使い終わった家電製品にはお宝がいっぱい!?」を企画した社員と、2025年大阪・関西万博に出展するパナソニックグループパビリオン「ノモの国」でコミュニケーションプランニングを担当する社員の2名が登場。来年に待ち受けている2025大阪・関西万博についての想いなど、次世代を担う子どもたちの未来について、熱く語りました。


はじめて知る。使い終わった家電製品の一生って?

テレビと洗濯機、エアコン、冷蔵庫。生活に馴染んでいるこれらの家電製品が使い終わった後、どのような生涯を送るか、ご存じですか?家電製品の一生をクイズで“楽しく”学べるのが「使い終わった家電製品にはお宝がいっぱい!?」です。

イベントでは、役目を終えた4つの家電製品が、リサイクル工場で解体され破砕機でこなごなにされる様子を動画で紹介。たとえばドラム式洗濯機なら1台20分ほどかけて作業員が手作業で解体したり、たくさんの機械が鉄や銅等を種類ごとに分別したりします。新しい資源として生まれ変わる一連の流れにクイズを盛り込み、難しいお話にならないよう工夫されています。

これは企画担当者の「環境学習は難しいとか、あまり興味がないという先入観のあるお子さんにも楽しんでもらいたい!」という想いから生まれました。最後の質問コーナーでは、「リサイクルできるものは他にありますか?」など、リサイクルに興味をもった子どもたちの様子がうかがえました。

このイベントを企画しているパナソニック エコテクノロジーセンター株式会社では、環境学習として、普段は実際のリサイクル工場の見学や小学校に出向いての“出前授業”、ZoomやTeamsを活用した“オンライン見学”も行っています。

出前授業では、実際の解体も体験。使い終わった製品を、スタッフが事前に危険なものがないかチェックしたりホコリを取り除いたりして、子どもたちが安全に楽しく解体ができるように準備して持参します。

実際にドライバーなどを使ってテレビの解体をしたり、廃家電製品の部品を使って自分だけのオリジナルグッズを制作したり。はじめてドライバーを持つという子どもたちもいますが、習得のはやさは、現場のスタッフが驚くほど。毎回どの出前授業でも、子どもたちは汗だくになりながら夢中で楽しむ姿がみられるそうです。廃家電製品から、自分たちの“お宝”に変化する瞬間にわくわくしているのかもしれませんね。

多様な学びの機会をもっと、発信していきたい

プロフィール
藤原 みのり(ふじわら みのり)/パナソニック エコテクノロジーセンター ㈱ 総務部
役目を終えた家電製品の一生をクイズで楽しく学ぶ「使い終わった家電製品にはお宝がいっぱい!?」の企画運営を担当。普段からリサイクル工場の見学や出前授業、オンライン見学などリサイクルの大変さや重要性を子どもにも大人も伝えたいと奔走している。
仲濱 聖人(なかはま きよひと)/パナソニック オペレーショナルエクセレンス(株)
大阪・関西万博発信担当
2025年の大阪・関西万博に出展するパナソニックグループパビリオン「ノモの国」のコミュニケーションプランニングに携わる。社内外含めて「ノモの国」の認知を拡大し、いかにワクワクしてもらえるような発信をしていくかが目下の課題。二児の父。

― キッズフェスには、パナソニックグループ内の次世代を担う子どもたちに向けた活動が大集合しました。どのように感じられましたか。

仲濱:今回のようにグループ全体で次世代向けの活動が集合したイベントは、今までなかったと思います。私は子どもがいるのですが、何かのテーマに特化したイベントはあっても、一度に多様な学びの機会があるイベントは少ないと感じています。パナソニックグループには子どもたちに向けた多彩な学びのコンテンツがあると知ってもらうのは大事だし、子どもたちがパナソニックに触れる機会を作れた点も非常によかったですね。

藤原:子どもが親から受ける影響は大きいので、親子が一緒に熱中できるイベントがあるのはとてもいいと素直に感じます。子どもたちの学びに対する姿勢や意識の高さと、子ども以上に真剣で熱心に聞いている保護者のみなさんの姿も印象的でしたね。
それと開催側のメンバーが、熱く取り組んでいる姿に刺激を受けました。本当に未来の子どもたちのことを思っていないと、このような活動は長く続かないと思います。個人はもちろん会社としてこういう活動ができているのは誇らしいですし、その一員として嬉しかったです。

仲濱:実際、パナソニックには子ども向けの製品があるわけではないので、直接的に子どもたちと接点をもつ機会は少なくビジネスにも直結しにくい。しかし、長期的な視点で世の中を良くしたいと考えたときに、次代を担う子どもたちをサポートしていく活動は非常に大事だと感じています。今回のイベントは他部門の活動を知るきっかけや社員同士の交流の場にもなりましたね。改めてパナソニックグループとして子どもたちに向き合う担当者たちの想い、多様なコンテンツなどに触れることで「物をつくる前に人をつくる」企業であることを実感しました。事業会社や部門によって取り組みの目的などは若干異なりますがグループ全体でどんな風に次世代活動を世の中に発信していくかが課題だったので、あらためてそれぞれの活動を知ることができ、今後の活動の発信にも活かせるなと思いました。

― キッズフェスや2025年大阪・関西万博など子どもたちに向けた活動で、子どもたちにどんなことを学んでほしいと思われたのですか。

藤原:パナソニックというと、ものづくりのイメージが強いですが、実はリサイクルをしているという事をまず知ってもらいたかったんです。使って終わりではなく、その後どうするかによって、環境に大きな影響を与えますし、排出するには責任があることや、リサイクルの大変さや重要性等を親子で、楽しみながら学んでもらえたら嬉しいです。

仲濱:2025年大阪・関西万博におけるパナソニックグループパビリオン「ノモの国」は「解き放て。こころと からだと じぶんと せかい」というコンセプトのもとタグラインとして「Unlock your nature」を掲げています。「ノモの国」は “学ぶ”というより“感じてもらいたい”という気持ちが強いです。パナソニックが長年培ってきた「ひとの理解」研究に基づく表情・行動解析などのセンシング技術や、光・映像・音・空気などの「空間演出」の技術を通じて、クロスモーダル(感覚複合的)な空間の中で五感を刺激することで、カラダ(感覚)を研ぎ澄まし、ココロ(感性)を解き放っていく中で、ソウゾウする力を「Unlock」する体験を実現していきます。そして、子どもたちが「自分の可能性を信じて、一歩を踏み出す心」を育んでいきたいと考えています。私も藤原さんのおっしゃるとおり、楽しんでもらうという大前提がありつつ、ポジティブな気持ちになれる体験にしたいですね。

― 活動の中で、子どもたちと接するときの心がけや、大事にしていることはありますか。

藤原:こちらの想いを無理やり押し付けすぎないことですね。こういった活動をしていると、もっとリサイクルについて知ってほしい、理解してほしいという想いが強くなってきて。でも、環境問題に興味のない子にいくら必死で説明しても伝わりきらない事もあるのは事実です。そういう時は、環境学習って「楽しいかも」と感じて帰ってもらうだけで、もう十分だという事を子ども達の声や反応で気づかせてもらいました。環境学習=楽しいという意識が、これからの未来の行動に少しでも結び付けばと思っています。

仲濱:私が心がけているのは、子どもの目線に立ちつつも子ども扱いしないことです。子どもって親や周囲の大人を見て成長する部分があるので、大人が本気で一生懸命頑張っている姿を見せることが大事かなと。藤原さんも私たちも、活動の対象は10歳前後のα世代ですが、子ども扱いせず対等に向き合うことを意識していますね。

世界や視野を広げるチャンス、ぜひ楽しんで!

― 2025年大阪・関西万博で、子どもたちにどんな体験をしてほしいですか。

仲濱:万博って、一生に一度あるかないかという機会だと思います。だから、子どもたちにとって、必ず何かしらの形で思い出になるはず。世界中からさまざまなパビリオンが出展されるので、まずは純粋に楽しんでもらいたいですね。自分自身の世界や視野が広げられるし、純粋に絶対楽しいと私自身も思っています。
パナソニックグループパビリオン「ノモの国」では、私たちの考え方や技術に触れて、一緒に未来を考える機会になるといいですね。「ノモの国」には「Unlock体験エリア」と、それを支える展示エリア「大地」があります。Unlock体験エリアでは様々な非日常の体験を提供することで子どもたちが常識や思い込みから解き放たれ、自身に秘められた力を解き放つ体験を提供したいと考えています。「大地」のエリアは、解き放たれた子どもたちが、「こんな技術があれば、将来こんな世界をつくれるかもしれない」と、未来に想いをはせながらワクワクして、いろいろな会話が生まれる場になってほしいです。

藤原:私は直接、万博のイベントにはかかわっていないのですが、「楽しい」って子どもが素直に思える体験をしてほしいですね。それも普段できないような、万博に行かないと出来ないような体験を。「もののとらえ方は心の持ちようで大きく変わる」という「ノモの国」で自分にとって「楽しい」と思えるモノが増えるきっかけになるような体験をしてもらいたいなと。そこは仲濱さんに託します!

仲濱:実は、「ノモの国」のパビリオンの建築においては“循環” をテーマに掲げており、洗濯機に使用されたガラスを万博の外装の舗装ブロックに使ったり家電の基盤から出た銅を幹線ケーブルとして利用するなど、リサイクル材の採用もしているので藤原さんの会社の取り組みも万博に貢献して頂いているんです!

― 最後に、子どもたちへのメッセージをお願いします。

仲濱:やはり、いろいろなものに興味関心を持ちながら、いろいろなことにチャレンジしてもらいたいです。子どもの頃って、そもそも可能性は無限大で何をやっても伸びる時期。それならいろいろなことにチャレンジすることで好きなこと、やりたいことを見つけてくれたらいいなと思います。そして、一人ひとりの天分が発揮できる未来になったらいいなと思っています。逆に、大人も子どもから学ぶことは多いですし、子どもの成長をサポートするのが大人の役割だとも思っているので、チャレンジしたりできる場や環境は、これからもつくっていきたいですね。
藤原:お子さんがいらっしゃるから、さすがお父さんというメッセージですね。私は、家電製品のリサイクルを発信している会社としてのメッセージになりますが、やはり「役目を終えたものがその後どうなるか」について考えてほしい気持ちは強いです。エコバッグを使う、ごみを出さないよう工夫する、分別をきちんとするなど身近な行動を、誰もが意識をするようになれば、必ず未来の環境は変わると信じているからなんです。ぜひ子どもも大人も、皆さんと一緒にきれいな地球をつくっていこうと伝えたいですね。
仲濱:そうそう、そう言えば最近、息子に「昨日の晩ご飯何やった?」と聞いたら、「アレクサに聞くわ」と(笑)。「そんなん知ってるわけないやん!」とツッコミを入れつつ、今風だなと笑ってしまったのですが、情報が簡単にとれる時代だからこそ、主体性をもって何ごとも自分の頭で考える習慣は身につけてほしいと。これも伝えていきたいですね。

▼パナソニック グループ公式万博サイト
https://holdings.panasonic/jp/corporate/expo2025.html

▼パナソニック グループ万博パビリオン「ノモの国」特設サイト

https://the-land-of-nomo.panasonic/


#子ども #非認知能力 #環境 #万博