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ちょっとおもしろい家電をつくって、くらしを幸せにしたい。
変なものをつくりたい。それは、子どもの頃から心の奥にある衝動だった。小学校の美術の授業で「立方体の形でジオラマをつくる」という課題が出た時は、スタジアムを半分だけつくり、奥に鏡を貼ることで全体を見えるようにしたサッカー場を提出した。他と比べあまりに異質だったその作品は学校に飾られることになったが、彼はそのことよりも、みんなが驚いて、笑ってくれたことの方が嬉しかった。「実はあれ、私は図面を引いただけで、実際には母親につくってもらったんです。ものをつくること自体より、どうやったらみんなに『おもしろい』って思ってもらえるか、それを考える方が好きなんです」。
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「イグノーベル賞」のことを知ったのは、中学生になったある日のことだった。受賞した日本人技術者とともに紹介されていた、ちょっと変わった技術や研究に胸が躍った。そして「こんなおもしろいものをつくる仕事をしたい」と思った。でも、どんなものをつくればいいんだろう。考えているうちに、ふと家事をしている母親の姿が浮かんだ。さまざまな家事をテキパキとこなす反面、よく「飽きる」と言っていた。あの家事をちょっとでもおもしろくできれば、毎日がもっとたのしく、幸せになるんじゃないか。いつしか「ちょっとおもしろい家電をつくる」が彼の夢になった。
大学院ではヒューマンインターフェースの研究室で「咀嚼回数を増加させるデバイス」の研究をした。その傍らで仲間と一緒につくった「女の子と2人乗りをしている感覚を体験できる自転車」は、学会で発表することになり注目をあびた。「やっぱりおもしろいものが、世の中を幸せにできるんだ」。それはもはや確信だった。そして就職活動がはじまると、さまざまな家電を開発しているイメージのあったパナソニックに真っ先に受けに行った。
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「イグノーベル賞」のことを知ったのは、中学生になったある日のことだった。受賞した日本人技術者とともに紹介されていた、ちょっと変わった技術や研究に胸が躍った。そして「こんなおもしろいものをつくる仕事をしたい」と思った。でも、どんなものをつくればいいんだろう。考えているうちに、ふと家事をしている母親の姿が浮かんだ。さまざまな家事をテキパキとこなす反面、よく「飽きる」と言っていた。あの家事をちょっとでもおもしろくできれば、毎日がもっとたのしく、幸せになるんじゃないか。いつしか「ちょっとおもしろい家電をつくる」が彼の夢になった。
大学院ではヒューマンインターフェースの研究室で「咀嚼回数を増加させるデバイス」の研究をした。その傍らで仲間と一緒につくった「女の子と2人乗りをしている感覚を体験できる自転車」は、学会で発表することになり注目をあびた。「やっぱりおもしろいものが、世の中を幸せにできるんだ」。それはもはや確信だった。そして就職活動がはじまると、さまざまな家電を開発しているイメージのあったパナソニックに真っ先に受けに行った。
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今までにないものをつくっている。その開発を主体者として推進でき、自分のアイディアをどんどん製品に反映できる。それがこの仕事の魅力であり、たのしさであるが、思い描いている家電はまだつくれていないと言う。「毎日使う家電に、みんながおもしろさなんて求めてない。そんな声をよく聞きました。確かにそうかもしれないと悩んだこともありました。でも今、それをIoTが変えてくれようとしています。たとえば、家電をちょっとおもしろくするコンテンツを、欲しい人だけが手軽に購入してたのしむ。そんなことができるようになるんです。本当にやりたかったことができるのは、これからですよ」。ようやく辿りついた夢の入口。いつも持ち歩いているノートに書かれた、生活をちょっとおもしろくするアイディアが、現実になる日はもうすぐだ。
<プロフィール>
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池上 陽一郎(いけがみ よういちろう)
研究開発
アプライアンス社
2017年入社 基礎工学研究科卒
休日は会社のサッカーチームで、2〜3時間の練習。たとえ真夏日であってもかなりハードに取り組んでいるとのこと。パスでもドリブルでも、相手が思わず声を出してしまうような意表をつくプレーが好き。
◆パナソニック採用HP
https://recruit.jpn.panasonic.com/
*所属・内容等は取材当時のものです。