相手の期待値を超える。社会人1年目の失敗が、私を変えたきっかけ
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相手の期待値を超える。社会人1年目の失敗が、私を変えたきっかけ

こんにちは、パナソニック株式会社note編集部です。
今回は、パナソニックで新卒の採用を担当している若竹(わかたけ)の「#あの失敗があったから」をご紹介いたします。

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はじめまして、パナソニックの若竹です。

パナソニックとnoteが主催する投稿コンテスト「#あの失敗があったから」が開催されていますが、私も過去の失敗エピソードやそこからの学びをお話ししたいと思います。

社会人1年目から今日まで大切にしていること

パナソニックには、2019年6月に中途入社し、新卒採用業務や人事戦略の企画などを担当しています。学生の皆さんにどんな場や機会をご提供すると、より成長のきっかけをつかんでいただけるのか?などを考えてカタチにすることが主な業務です。

日々の仕事の中で私が大切にしているのは、相手の期待値を超えるということ。
相手が求めていることを理解したうえで、納期を早くする、あるいは想定の先を行くような高いレベルで価値を提供できないかと、常に心掛けています。

私がそういった姿勢を持つようになったのは、社会人1年目の失敗が大きなきっかけでした。

仕事の本質を知り、悔しくて泣いた

私は新卒で入社した会社で、求人広告の営業からキャリアをスタートさせました。

新規のご契約を頂くために日々電話や訪問をする中で、ある企業の社長と出会いました。何度通っても、「帰れ、帰れ」と門前払いされていたのですが、ある日「しつこい所が気に入った!」と、ご契約をいただくことができました。

当時の私のミッションは、1社でも多くの企業様から求人の広告掲載を頂くこと。上記の社長から契約を頂いた私は、求人広告の掲載以降、社長への伴走を怠り次のお客様の獲得に向け、日々の営業活動に注力してしまいました。1社、また1社と新たなご契約を頂けるのが嬉しくて、大事なお客様のフォローまで手が回っていませんでした。

1か月程経ったある日、怒ったお客さまから電話がかかってきました。「お前とはもう仕事はしない」とすごい勢いで電話を切られました。私は、うまく効果が出せずに採用につながらなかったんだなと考え、お客さまのところに謝りに行きました。

しかし、それ以降電話に出ていただけず、訪問をしても不在ということで取次いでいただけません。そこからは2週間ほど毎日訪問をしては、断られ、名刺の裏に手紙を書きポストに投函するという日々が続きました。

そんなある日、いつものようにオフィスの入り口で手紙を書いていたら、社長がちょうど帰ってきて、無言でオフィスに通されました。

どれほど怒られるのだろうと内心怯えていたのですが、そこで言われたのは、「俺がなぜ怒っているか分かるか」ということ。私は思ったまま「求人の効果が出せなかったからですよね、申し訳ありませんでした」と答えました。

ところが、返ってきたのは意外にも「違う」という言葉。「俺は、あまりこういった営業や求人広告が好きではない。お前が何度も来てくれるから、お前なら取引したいと思って“お前”と契約したんだ。それなのになぜ期待を裏切ったんだ」と言われたんです。

その言葉は、私にとって大きな衝撃でした。これまでは、自分の営業成績が上がればいい、契約が取れて嬉しいなどとばかり考えていて、なぜお客さまが私と取引してくださっているのかを考えたことがなかったんです。そのとき初めて、仕事とは人と人の信頼で成り立っているんだと感じました。

そこから1時間程いろいろなご意見を頂く中で、こんなにも期待を頂いていたのに裏切ってしまったと思うと、悔しい気持ちが襲ってきて、私はその場で泣いてしまいました。

しかし、2週間毎日通ったことを見ていていただけたこと、契約が取れればそれでいいと思っていた自分のスタンスを素直に反省し、お伝えすることで許していただき、関係は修復できました。

帰る間際には「つらいことがあったら、お茶でも飲みに来い」とのお言葉を頂き、また胸が熱くなったことを今でも覚えています。

私はこの件を通して、仕事は人と人との信頼で成り立つこと。そのために相手の期待を把握して、そこに応える、超えることが大事だと身をもって学びました。この失敗を社会人1年目で経験できたことは私の財産です。

1年目の失敗が、今もずっと生きている

この経験は、現在携わっている新卒採用業務にも活きています。

不確実性の高い世の中、学生の志向は遠い未来を描いたり、何十年も同じ会社で勤め上げるというよりは、最初に何ができるか、3〜5年後にどんな姿になれるか?といった時間軸に変化してきているように感じます。

私は今『タレントエクスペリエンスデザイナー』という役割ですのでこの学生の志向に寄り添う素敵な体験、経験をデザインすることを推進しています。

いくつか行っているものの一つに、いわゆる職種確約やJob型と呼ばれるような新卒採用の取り組みがあります。人事や経理、法務などのスペシャリティのある職種や、あまり他社や当社の過去に新卒社員を配属しないような、コーポレート本社の経営企画やM&A戦略、新規事業開発などの部署へ初期配属をお約束するような取り組みです。

例えばコーポレート本社の経営企画であれば、1年目から役員の近くで意思決定に触れる経験などを積めます。将来経営者になりたいと考えている学生にとっては、ごく近い距離感で経営の意思決定に生で触れる経験ができることは大きなメリットだと考えます。

これは一例ですが、近い未来の自分の姿をビビッドにイメージしたい学生の皆さんの、本当の期待はどんなものだろうと考え、それを満たすために現状不足があれば即企画し実行に移す。

このような取り組みの結果、非常に素敵な学生の皆さんに出会え、一緒に当社の未来を創っていただけることは、相手を知り、そこに応えることが大事だと学んだ過去の失敗経験が活きている一例なのだと思います。

そのために、受け入れる職場に対しても現状の期待や不安、採用の部門に対する要望などをしっかり理解したうえで、その期待を上回る行動するよう心がけています。

もちろん、即戦力の方に仲間になっていただく方が良い場面もあるかもしれませんが、新卒社員だからこそ「これはなぜこうじゃないのか」とフレッシュな視点で気づき提言できることがあると思っているのでその職場が最大限の成果を出せるようサポートします。

変化の速い世の中では、企業はどんどん変わっていかなければならないし、パナソニックには「物をつくるまえに人をつくる」という、創業者の松下幸之助の言葉があります。その言葉を体現する為にも新たな取り組みをどんどん進めていければと思います。


会話で本音を引き出し、相手を理解する

相手の期待に応えるためには、そもそも相手の期待が何なのかを把握する必要があります。そのために私が心がけているのは、相手と会話をして、本音を引き出すことです。

私にもその傾向がありますが、多くの方にとってはコミュニケーションの中で沈黙を嫌がるということがあると思います。

例えば、質問をしてすぐに返答がないと、変な質問をしてしまったかなと焦って別の質問で上書きしてしまいます。でもそうすると後から出した本質的ではない質問に答える形になってしまい、本当に聞き出したいことを引き出せなくなってしまいます。

沈黙は考えるための大事な時間なので、そこも含めて重要な対話だというのが私の考えで、「沈黙を怖がらない」と心がけるだけで、会話の質は変わるのではないかと思っています。また会話の内容以外にも、話し方の癖や思考のスピード、どんな内容に興味を示したかなど、相手を理解するヒントはたくさんあるため、注意を払っています。

私がいつも参考にしているのは、「ソーシャルスタイル」というコミュニケーション理論です。これは、1968年にアメリカの産業心理学者であるデビッド・メリルが提唱した理論で、人の言動を4つのスタイルに分けて分析し、相手が望む対応をすることで、コミュニケーションをスムーズにするというものです。

たとえば会話の相手が、感情が出やすく積極的に話す「エクスプレッシブタイプ」の人であれば、気持ちよくアウトプットをしてもらうことが相手の理解につながります。

一方、人の話をよく聞いたうえでじっくり考えて話す「アナリティカルタイプ」の人なら、自分や周囲の意見を理由やデータとともに話しながら、意見を求めたりすることが効果的です。

失敗は自分をつくる要素

私は過去の失敗から、相手の期待値を超え、信頼を築くことを日々の仕事の中で大事にしています。相手にとって少しでも価値のある行動を起こしたいと思っているんです。しかし、単純に同じ行動を取っても、感じる価値は相手によって変わります。

そのための日常の小さな取り組みで言えば、一人ひとりにどういう伝え方をすれば、相手に自分の言葉が届くのかは常に大事にしています。自分で心掛けるだけではなく、チームのメンバーに対しても「言う」と「伝える」は全く違う。相手に届く言葉を選んでしっかり伝えよう、とよく話しています。特別なことではなく、まずはこういったことが非常に重要だと思います。

今回、「#あの失敗があったから」のお題をきっかけに社会人1年目のことを懐かしく振り返りましたが、もしあの失敗がなかったら、まったく違ったビジネスパーソンになっていたかもしれません。

私にとって失敗は、今の自分をつくる要素であり学び、そして、仕事の本質を教えてくれたきっかけだと思っています。

<プロフィール>

プロフィール画像_若竹


若竹淳平(わかたけ・じゅんぺい)
早稲田大学を卒業後、2019年パナソニックにキャリア入社。現在(21年6月)新卒採用業務と人事戦略の企画を兼務。本業以外では早稲田大学経営管理研究科(M2)にも所属し、勉学にも励む。

◆パナソニック採用HP

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