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「伝えるプロ」として、常に世の中を驚かす 広告で商品の魅力を広めたい。

「中学の頃は、放送委員の活動に夢中でした。特に映像番組をつくるコンテスト。ゼロからものを生み出すたのしさや、仲間とコンテンツをつくるおもしろさを学びました」。中学時代を振り返るのは、主に家電を取り扱うアプライアンス社に所属する宮下沙紀だ。参加したコンテストは「Kid Witness News」。オリジナルなテーマを自分たちで考えて映像を撮り、編集して応募するもので、国内を経てグローバル審査も行われる。彼女のチームは中学2年、3年と連続で国内最優秀賞を受賞し、3年生の時はグローバルでグランプリを獲得している。実はこのコンテストはパナソニックが主催。そう、パナソニックで、しかも広告制作に携わる彼女の原点がここにある。

宮下さん①

中学卒業後も、彼女は映像などのコンテンツづくりにこだわり続けた。高校では文化祭の実行委員として映像制作を担当。みんなの大切な思い出をまとめあげた。大学では広告研究会に所属。みんなで企画を持ち寄って、新入生向けのイベント企画だったり、短編映画を撮ったり、街のフリーペーパーなどをつくった。

そして就職活動。彼女はやりたいと思うことに正直に「映像や広告をつくること」をめざして、広告業界に的を絞った。広告会社も検討したが、メーカーの宣伝部門の方が現場に深く関われると思った。「せっかくなら、自分ごとにできる身近な商品をつくる企業を探そう。せっかくなら、広告宣伝に歴史のある企業がいい」。たどり着いたのは、パナソニック。中学時代から時を経て、縁のある会社で彼女のクリエイター人生が動き始めた。

入社後、研修を経て配属されたのは、国内マーケティング部門の「クリエイティブ担当」だった。広告宣伝のアイディアや表現を生み出す仕事だ。クリエイティブをめざした彼女だが、実は専門的な勉強はしていない。でもゼロからスタートすることには慣れている。プロモーションの企画やコンセプト立案、撮影の段取り、社内の調整など、煩雑なノウハウも貪欲に身に付けた。さらにテレビCMや交通・雑誌・新聞・デジタル広告、公式インスタグラム、店頭周りなど、多岐に渡ってメディアの知識も深めディレクションスキルを磨いていった。

宮下さん②

入社以来、担当したのは乾電池や、乾電池を使った防災グッズなどの商品、ライティング商品、ヘルスケア商品など。自分のアイディアを上司や先輩に伝えると、年次など関係なく真剣に聞いてくれ、どうやったらうまくいくのかを一緒に考えてくれた。新しいことに挑戦する気持ちを受け止めてくれる部署だと感じた。

順調にキャリアを積んできた彼女だが、大きな壁が待っていた。弱冠4年目にして、人気のビューティ商品のキャンペーンの主担当を任されたのだ。光栄なことだったが、先輩が築き上げたブランドを引き継ぐプレッシャーは半端なかった。しかも関係者が多くいる商品群でありながら、彼女にはまだ大規模なキャンペーンを仕切る経験がなかった。案出しに忙殺される毎日。山積する業務、かつてない人数への調整作業。「募る不安を打ち消してくれたのは、過去の経験の数々。人の心を動かす何かを生み出すたのしさや、コンテンツをつくるおもしろさでした」。蘇った情熱が彼女の背中を押してくれた。周りのフォローも頼もしかった。キャンペーンは成功裏に終わり、売上にも貢献した。

宮下さん⑤

彼女は言う、「広告の目的は、商品が出たことや商品の良い点をお客さまに『お伝えすること』」。とはいえ情報があふれる現代、単に伝えるだけでは埋もれてしまう。少しでも目に留まり、記憶に残る方法を見つけなくてはならない。どんな手法を使い、どんな表現で、どんなメディアを介せばいいのかを見極める。「やりがいがあります。自分が携わった広告が人の目に触れ、感情を動かし影響を及ぼすってすごいと思うんですよね」。彼女の口からは、コンテンツをつくるたのしさがあふれ出してくる。「パナソニックの商品やブランドの魅力をもっと広めるため、『伝えるプロ』として、常に世の中を驚かすアイディアや表現を考えて発信していきたいですね。それが私の目標です」。

宮下さん③

<プロフィール>

宮下 沙紀(みやした さき)
宣伝
アプライアンス社
2016年入社 学芸学部卒
休みの日は、特別な用事がなくても出かける。街ゆく人の流れ、ファッションの移り変わり、季節ごとのウィンドウ、店頭を彩るスイーツ...。世の中の動きを知ることは仕事のためだけど、それが最高の気分転換にもなっている。

◆パナソニック採用HP
https://recruit.jpn.panasonic.com/

*所属・内容等は取材当時のものです。

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