【noteコンテスト】#やさしさにふれて

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あの女子高生は、予言者だったのかもしれない

あの女子高生は、予言者だったのかもしれない

家に帰ろうと地下鉄に乗ったら、次の駅で私の前に座っていた人が降りて、横並びの一番端の席が空いた。 ラッキー。 いそいそと、空席に座る。 電車はそこそこ混んでいるので、すぐにドア付近に立っていた人たちが空いた空間に流れ込んでくる。 私の前には、紺の制服に身を包んだ高校生らしき女の子が立った。 大ぶりな布バッグとスクールバッグを両肩に下げている。 電車が揺れるたびにやじろべえみたいに揺れるのがなんだか不憫で、「席、代わりましょうか?」と声をかけた。 「いえ、大丈夫です。座っ

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