【noteコンテスト】#やさしさにふれて

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やさしい先入観

出社しても朝から晩までだれとも話さずにそのまま退社することもある、いまのわたしからは考えられないことだけれど、前職はバリバリの接客業をやっていた。 大企業の人柱として最前線で老若男女を迎え撃つ日々。もちろんいい思い出もあるけれど、「あなたにいいお見合い話あるんだけどどう?」なんて…

取り置き

 二十年程前、当時私がアルバイトをしていた自転車店に、一人の少年がやってきた。少年は店の隅にある、旧タイプや傷がついた自転車、試乗用の自転車などを安く売っているセールコーナーで、一台一台を食い入るように見ていた。  次の日、少年が再び店を訪れた。少年はセールコーナーを指差した。そ…

遅刻して先生に感謝された日

ルールとたったひとりの人間と。どちらが重たいのか。心から考えさせられたエピソード。 学校に行きづらいBくん 私の息子は小学校6年生。5年生の冬、同級生Bくんが学校に行きにくくなってることを知った。 Bくんは発達の凸凹(でこぼこ)があり授業についていけず、支援学級で過ごすことも多い。 Bく…

あたたかくてやさしい~息子が出会った関西のおかん達~

障害児をもつ親にとって、「子供の自立」はとても悩ましい課題だ。どこまで親が手を出して介助をし、どこから自力でやらせるのか・・・。その線引きが非常に難しい。できたら家族以外の人と関わり合い、たくさんの人に揉まれて生きてくことが理想だと思う。 そんな我が家には、肢体不自由の息子がいる。 …

あの女子高生は、予言者だったのかもしれない

家に帰ろうと地下鉄に乗ったら、次の駅で私の前に座っていた人が降りて、横並びの一番端の席が空いた。 ラッキー。 いそいそと、空席に座る。 電車はそこそこ混んでいるので、すぐにドア付近に立っていた人たちが空いた空間に流れ込んでくる。 私の前には、紺の制服に身を包んだ高校生らしき女の子が…

「やさしいあなたを知っている」と伝えるのは、一つの愛情表現かもしれない

──あの人は、電車の扉の位置がわかるのかな。 初めて目の不自由な方に声をかけたのは大学4年生のとき。2011年の夏。 短期インターンのために上京し、乗り換えの電車を待っていた朝だった。 田舎から出てきて人の多さに慣れず、下を向いてばかりいた。 そんな中、左右違う色の靴下を履いている女性…

背伸びして手をのばした、あの日の花束

あれは私がまだ小学4年生の時。 春の終わりに、私のクラスに教育実習のT先生がやってきた。 けして目立つタイプの先生ではなかったけれど、私たちを上から見たりせず、いつも対等な立場で話をしてくれたのが印象的だった。 T先生は「手話」が得意で、オリジナルで作ったテキストを配ってくれたり、休…

#やさしさにふれて 投稿作品ご紹介03

こんにちは。パナソニックnote編集部です。早いものでもう11月も最終日となりました。今年は特に色々なことが起こりすぎて目まぐるしく過ぎ去ってしまった気がしますが、#やさしさにふれて に寄せられたあたたかい作品を読むと、あっという間に感じた日々も小さな幸せがあったことに気づかされます。…

【寄稿文ご紹介】#やさしさにふれて |文:ちあきホイみ

こんにちは。パナソニックnote編集部です。 12月3日のイベント「普通って何だろう?」にご協力いただく八方不美人のちあきホイみさんから#やさしさにふれて をテーマに寄稿頂きました!さっそくご紹介します。 ★★★ 最近「やさしさ」を感じたこと。 真っ先に思い浮かんだのが、現在テレビ東京の…

#やさしさにふれて 投稿作品ご紹介02

こんにちは。パナソニックnote編集部です。 なんとこのアカウントのフォロワーさんが1,000人を突破しました! noteでのコミュニケーションという新たな挑戦をし、このような反響を頂けるのは大変励みになります。これからもご覧頂く方との共創の場として、このnoteを活用してきたいと思います。 それ…