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新連載「僕らの時代」、はじまります。

パナソニック「ソウゾウノート」編集部です。

「ソウゾウノート」は、互いのソウゾウを響かせ合いながら、これまでの価値観をアップデートさせていくメディア。今回は7月からスタートする連載企画「僕らの時代」についてお伝えします。

新たな時代

二十一世紀への展望が、次第に人びとの関心をひくようになってきた。あと二十三年のことである。

あと二十三年で、百年ごとの歴史の大きなフシを迎えて、新たな時代の幕がひらかれるのである。
二十一世紀はある日、突然にやってくるのではない。それに至る歳月は、今日すでにただいまから始まっているし、その時代をどうつくりあげていくかは、今日ただいまのお互いの思い一つ、努力一つにかかっている。

誰かが、どうかするであろうという問題ではない。何とかなっていくであろうという話でもなければ、自分には無縁の遠い先の話でもない。

若き人びとよ。つくりあげられた今までの世紀のなかで、あなたがたは育ってきたけれど、こんどはあなたとあなたがたのこどものための世紀を、みずからの手でつくりあげなければならない時がきているのである。世界をどう変えるのか。日本をどんな国にしていくのか。そのなかで、自分はどんな役割を果たしていこうとするのか。二十一世紀は、もう始まっている。


出典:PHP研究所『続・道をひらく』/ 松下幸之助著

ここに引用したのは、松下幸之助が著書『続・道をひらく』の中で未来を担う若者へのこした一節です。

本著が発刊されたのは70年代後半。日本は「高度成長期」とよばれ、産業がめまぐるしく発展し、日常生活でも一般家庭に電化製品が普及するなど、人々の暮らしに大きな変化が訪れた時代でした。

とくに象徴的なできごととして語られるのは、大阪で開催された万国博覧会。「人類の進歩と調和」というテーマで、多くの国や企業が当時の最新技術を展示するなど、世界中の人々が未来の暮らしに懸命に想いをはせ、希望と情熱にみちあふれていたそうです。


一方でこのころから、「光化学スモッグ」などの公害を発端に環境問題が取りざたされるようにもなりました。いままさに世界共通の目標として掲げられているSDGsのベースとなる、環境保全の意識が世界中で広がっていきました。

今日、私たちが享受している文明や社会は、先人たちが積み重ねてきたたゆまぬ努力と明日への情熱のうえに成り立っています。「世界をより良くしたい」という熱意は、歴史上一度も途絶えたことがありません。しかし、何かをクリアすればまた新たな課題が生まれてきたのも事実。

いま私たちが直面しているあらゆる困難は、より良い明日のために、一人ひとりが時代の一員として向き合うべき「壁」と言えるのかもしれません。引き継がれてきた想いや恩恵を当たり前に享受し、漫然と消費するのではなく、自分たちが“ソウゾウ”するより良い「いま」を加えてアップデートしていく。それが、「過去へのリスペクト」と「未来へのやさしさ」につながるのではないでしょうか。


パナソニック「ソウゾウノート」はこのままならない世界で、あなたと、いま以上の「いま」をソウゾウしていく場所です。

過去や未来に対し、「いま」を誇れるように、ときに悩みながらいっしょに互いの“ソウゾウ”を響かせたい。そんな“わたしたち”の物語をのこしていく場所でありたい。


『僕らの時代』は、「ソウゾウノート」初めての連載です。

さまざまなフィールドで“ソウゾウリョク”を発揮し、挑戦を続けている方々とコラボレーションし、松下幸之助が未来を生きる私たちに問いかけたことに、時を越えて想いを綴っていく。

いま、あなたが、情熱を傾けていることはなんですか
いま、あなたは、なにに揺れ動いていますか
いま、あなたは、どんなことをソウゾウしていますか

一人ひとりのユニークな価値観と生き方を、過去からのメッセージに響かせて「いま」に打ちつけたとき、世界はどのように響き合うのでしょうか――。

「僕らの時代」、はじまります。


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