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多くの人に喜びが届く、しくみをつくりたい。

中学生の時に漠然と、将来はモノづくりの仕事がしたいと思った。幼い頃から工作は好きだった。でも、得意だったかというと、そうではない。「3歳上の兄が工作がすごく得意で、小学生向け雑誌の付録を、よく私の分までつくってくれました。私はつくるのが苦手だったので、それがすごく嬉しくて。兄とは仲が良く、憧れの存在でもあったので、モノづくりをしたかったのは、そんな兄の影響を受けていたのだと思います」。

中学を卒業すると、早くからモノづくりを学びたいと高等専門学校に進学。しかし専門的な環境だからこそ、それが少し窮屈にも感じた。もっと広い視野で学んでみたい。勉強以外でも、いろいろな経験をしたい。その想いから、高等専門学校を卒業後、大学に3年生から編入。ライフサイクル設計の研究室に所属し、バスケットボールのサークル活動にも熱心に取り組んだ。

こうして広い視野でモノづくりを考え、さまざまな人と交わるなかで、やりたいことが固まっていく。子どもの頃からの「つくる」という軸は変わらない。でも、実際に手を動かして黙々とものをつくるよりも、仲間と協力しながらしくみやシステムをつくる方が自分に合っている。その上で、多くの人に届くものをつくり、喜んでもらいたい。幼い頃、兄に付録をつくってもらって、嬉しかった自分のように。

大学卒業に向け、自分のやりたい「モノづくり」ができ、かつ大きな将来性を感じたIT関連を軸に就職活動。そのなかで、幅広い製品があり、多くの人の目に触れる仕事ができるパナソニックに惹かれ入社した。

最初に担当したのは、パナソニック直販のECサイト「Pana Sense(現Panasonic Store Plus)」。「入社当初から、多くの人に見てもらえるサイトに携われて嬉しかったです」。WEBだからこそ、ユーザーからのリアクションもデータで分かる。時には厳しい反応を受けることも含め、ダイレクトにお客さまとつながれるやりがいを知った。

入社5年目には、DMP(データマネジメントプラットフォーム)とMA(マーケティングオートメーション)を、ゼロから構築するプロジェクトに参加。社内のあらゆる情報を集約してデータを格納・分析するDMPと、そのデータを活用してメルマガや広告などのマーケティング施策を実行するMAは、パナソニックのマーケティング戦略において非常に重要なシステム。ECサイトとはまた違う角度から、多くの人に届く仕事だ。堀はデータを収集するセクションのリーダーを任された。

「マーケティングチームが『こんなお客さまにリーチしたい』と考えた時、実際に届くまでのしくみをつくる実行者が、私たちITの人間だと考えています。どんなデータが必要で、どんな形で活用すれば期待した結果を得られるのか、何度も検証し、効果的なシステムをめざしました」。

さまざまな部署とやり取りを行い、社外のサービスも活用するなど、各所とコミュニケーションを重ねながらチーム一丸となってプロジェクトを推進。システムは2年がかりで完成し、扱うデータの数は何千億にものぼった。現在は運用のフェーズに入っている。「マーケティング部門の要望レベルは高いので、期待に応えるのは容易ではないですが、難しい課題に対してチーム一丸となって挑むのは燃えます」。

現在は、入社時から携わっている「Panasonic Store Plus」のシステムを、ユニットリーダーとして担当。近年は家電のサブスクなど新しいアプローチに挑んでおり、どんな画面で、どう契約への導線をつくるかなど、最適なシステムを提案しデザインする役割だ。ビジネスの根幹を担う仕事をするなかで、事業会社であるパナソニックでSEをやる醍醐味を感じている。

「私たちはシステムをつくることがゴールではなくて、それにより家電の売れ行きが伸びたり、サブスクの契約が増えたり、ITの先にあるビジネスの成功がゴールです。会社の成長や経営に貢献できている実感があります」。堀の手によってつくられるもの、そして喜んでもらえる対象は、経験を積むごとに広く、深くなってきた。

入社からこれまで、IT業界が激変する時代を、常に最前線で過ごしてきた。社内の意識やしくみは大きく変わり、WEBマーケティングへの期待値は飛躍的に高まった。そのなかで多くの学びがあり、苦楽をともにした仲間というかけがえのない財産もできた。経験を積んだ今だからこそ、実現したいことがある。

「これまではWEBを中心にお客さまとの接点をつくってきましたが、パナソニックとお客さまの接点は、売り場や広告、製品自体など、多種多様にあります。こうしたあらゆる接点を360°の視点で最適なものにして、新しい体験価値を提供したいです」。パナソニックと生活者が双方向でつながるしくみをつくり、ものを売る以上の企業価値を感じてもらうことが、現在の堀の夢。そのために、これまで以上にチャレンジしていくつもりだ。長年携わってきたITのテクノロジーと同様、堀自身も、まだまだ進化していく。

<プロフィール>

堀 祐豪(ほり ゆうご)
情報システム
パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社
2011年入社 応用理工学科卒

休日は家族との時間を大切にしながらも、オンライン講座を受けたり、資格の勉強をしたり、SEとしての自己研鑽にも積極的。そのために育児や家事を協力し合い、夫婦のチームワークもバッチリ。

◆パナソニックグループ採用サイト
https://recruit.jpn.panasonic.com/

*所属・内容等は取材当時(2022年10月)のものです。
*パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社はパナソニックグループ一括募集の対象ではございません。募集の詳細はパナソニック インフォメーションシステムズ株式会社採用サイトをご確認ください。


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